「クサイ頭皮」を改善する7つの習慣、頭の脂はなんと女性の1.4倍!知らずにニオってない?
夏になると気になる“ニオイ”。中でも頭皮は体の中で一番皮脂が多く、それがニオイの元となるという。つまり、一番臭くなる可能性を秘めているのだ。毎日の習慣で軽減させる方法を、専門医が詳しく解説する。(取材・文/コスメライター 山下ともこ) 【この記事の画像を見る】 ● 自分はニオってる? セルフチェックで確認しよう ニオイは自分ではなかなか気が付かないものだ。「セルフチェックしてみましょう」と言うのは、男性頭皮のスペシャリストであるDクリニック東京の院長小山医師。自分の頭皮のニオイを簡単に知ることができるチェック方法を聞いた。 「まずは、ご自身の指で皮脂の分泌が多い頭頂部や前頭部を触ってニオイを嗅いでみてください。このとき、ニオイがついてない清潔な指でチェックするように注意しましょう。他には、枕のニオイを嗅いでみる、ドライヤーの温風を後頭部から吹きかけてニオイを確認するなども試してみてください」 セルフチェックでニオイを感じなかった人も、安心するのはまだ早い。それは自分のニオイに慣れてしまっている可能性があるからだ。たとえニオイを感じなかったとしても、頭や顔の脂が気になるという人は注意が必要だ。 「基本的に女性に比べて男性の方が皮脂量が多いので、男性の方が頭もクサくなりやすいです。男性の頭皮の皮脂は、夏で比較すると女性の約1.4倍というデータがあります」
● 40代以降に増える ニオイやかゆみの原因物質 体の中で一番皮脂が多いのが頭皮、次いでTゾーンだといわれている。この皮脂がニオイの原因となる。 「頭皮は皮脂腺が発達していて、皮脂の分泌量が最も多い部位です。皮脂は頭皮上で肌表面の常在菌による分解や酸化によって脂肪酸になり、ニオイやかゆみの原因になります」 年齢を重ねるごとに皮脂に含まれる脂肪酸の「パルミトレイン酸」が増加し、酸素や過酸化脂質により酸化されると「ノネナール」という成分に変化する。これが「加齢臭」の原因だ。男女共に、40代以降にパルミトレイン酸が増えると報告されている。 なお、頭皮のニオイの原因は皮脂や加齢のほかに「汗」もある。ただし汗に関しては少し複雑なようだ。 「頭は汗腺が手のひら・足の裏に次いで多く、汗の分泌量が多い部位です。汗そのものは、ほぼ無臭です。しかし頭皮に汗をかくと髪の毛が生えているため蒸れて細菌が繁殖してしまい、ニオイの原因になります。半面、汗をかくことで皮脂が頭皮にとどまらず髪の毛のほうに分散されます。そのため、汗をかきにくい秋・冬のほうが皮脂が頭皮にとどまったままなのでニオイが強く感じる場合があります」 皮脂が出やすく汗もかきやすい頭皮だが、頭皮臭を軽減する対策は、「頭皮に皮脂を長時間とどまらせないこと」だ。 「頭皮に皮脂を長時間とどまらせないためには、洗髪が最も効果的です。お湯だけの洗髪ではなく、シャンプーを使うことが重要。食器の油汚れもお湯だけでは取れないように、皮脂もお湯だけでは取り除けません。頭皮のニオイが気になる方は、今使っているシャンプーを一度変えてみることをおすすめします」