縁石と路面が大変更! モンツァの改修にF1ドライバーから懸念噴出……リカルド「良い特徴が失われてしまったように感じる」
■角田らリカルド以外のドライバーも懸念
リカルドのチームメイトである角田裕毅も、彼の意見に同意した。しかし、レースにとって有益な変更だったかどうかは、意見が異なるようだ。 「もっとスムーズで平坦なコースになり、平らな縁石になりました。だから、モンツァの特徴が少し失われたように感じます。それには、良い意味も悪い意味もあると思います」 そう角田は言う。 「アスカリで、縁石の最初の部分はアグレッシブに使えると思います。でも、他のマシンほどダウンフォースがなく、ラインを妥協しなければいけない一部のマシンは同じようには使えません。このコースでどうなるかは分からないですが、様子を見てみましょう」 ハースのケビン・マグヌッセンも、改修されたモンツァに懸念を感じている。 「僕はこのコースが大好きだ。本当にF1でレースをしているように感じられるコースのひとつだ。新しいコースも素晴らしいが、新鮮に感じる。まるで新しいF1みたいだ。ここは、少し昔に戻ったような気分になるんだ。それが気に入っている」 「とても楽しいサーキットで、レースもとても楽しい。(改修されても)モンツァがまだ以前のモンツァのような感じであることを願っている。時々、コースに微妙な変更が加えられて、その特徴が失われることがあるんだ」
■実際に走るまでは判断を保留
一方でメルセデスのルイス・ハミルトンは、実際にコースを走るまでは、判断を保留したいと語った。 「実際に運転してみるまで、判断したくないね。もしかしたら、コースに出てこれまでで一番素晴らしいモノ、最大の変化を感じるかもしれない。それを自分で撃ち壊したくないんだ」 「僕らは以前からこのコースが大好きだ。多くの場所がすごくバンピーで、それがこのコースの特徴の大きな部分を占めていた。縁石も、20年以上ほとんど変わっていなかった。今回は大きな変化が加えられたけど、結局は同じコースだ」 「明日まで分からない。見た目よりずっとスムーズになり、かなり速くなるはずだ」 金曜日の2回のフリー走行を終えれば、変更の影響が判断できるだろうと、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは語る。 「実際に見てきたけど、少し特徴が失われたように感じる。新設された縁石のいくつかは少し一般的なモノになったように感じる。全体的に、モンツァは特別なスタイルのコースだと思う」 「ずっとバンピーだったが、それは悪いことではなかった。そして縁石は独特だった。どうなるか見てみよう。FP1やFP2では、縁石を色々と試すことになるだろうと思う。それが使えるのか、そしてそれをどれだけ使えるのか……それは大きく疑問符がつくけど、見てみよう」 アストンマーティンはそもそも、FP1でリザーブドライバーのフェリペ・ドルゴビッチを起用する予定だった。しかしサーキットの変更が大きいことが分かると、チームはこれを撤回。通常通りフェルナンド・アロンソとランス・ストロールのレギュラードライバーふたりを走らせることを決めた。 「元々モンツァでは、FP1をフェリペに任せるつもりだった」 そうアロンソは語った。 「その後、再舗装の影響が思っていたよりも大きいことが分かった。縁石が予想と違っていたから、チームは計画を変更したんだ。メキシコでは、それ(ドルゴビッチのFP1走行)が実行されることになると思う」
Mark Mann-Bryans