給食のリンゴ食べ重体となった園児、意識不明のまま2歳迎え 24時間看護する家族の新たな日常
撮影はカメラマンの松本さん。康至くんのベビーフォトも担当しました。1枚1枚、シャッター音とともに康至くんの成長を記録していきます。
撮影の合間も、定期的な痰の吸引は欠かせません。
最後は、お揃いのTシャツで家族写真。 「みんなでチョコパーン!おっけ?チョコパーン!!もう一回、せーの!チョコパーン!」 家族に笑顔が戻ります。
前回、家族写真を撮影した日から1年8か月。
田村さん一家の思い出が、また一つ増えました。 松本直樹さん: 「いや嬉しかったです。家族みんなの笑顔がすごく素敵だったので、それに僕らも気持ちなんかをのらされながら撮らせてもらったという感じで」 父・敦さん: 「1歳の時にできなかったことをようやくできたかなという感じで」 母・早希さん: 「色々前に進んでいる感じがして区切りというか、少しずつ区切り区切りができているかなと思って」 父・敦さん: 「家族のカタチがようやくとれたのかなと」
2歳の誕生日迎え 両親の思いは
8月31日、康至くん2歳の誕生日です。去年は病室で迎えた誕生日。 今年は自宅で家族水入らずの時間を過ごします。 父・敦さん: 「(去年は)僕ら的にも落ち着くところではなかったですし、今年なんかは本当に家でできるのでゆっくり色々どうしようかなと考えながら」 「ハッピバースデートゥーユー、ハッピバースデートゥーユー、ハッピバースデーディア康ちゃん、ハッピバースデートゥーユー、おめでとう!」
誕生日プレゼントはリハビリに使えるキーボード。康至くんが、音楽を通して刺激を感じられるおもちゃを選びました。 父・敦さん: 「感覚的な刺激を入れていってあげることで、少しでも脳が活性化するとまた違う症状が出てくるのかなというのが一つの目標」
2歳になった康至くん。今、両親が伝えたいことは。 父・敦さん: 「どんな状態になっても今こうやって命がある以上は、この子が社会にとって何か役に立てることがあるのかなと思うので、そのことに僕らがサポートをしっかりできていったらいいのかなと思う」
母・早希さん: 「早く目覚めてねというのと、とにかく元気で長生きしてくれたらいいなと思います」 自分たちだけの“家族のカタチ”をいつまでも。田村さん一家の願いです。