給食のリンゴ食べ重体となった園児、意識不明のまま2歳迎え 24時間看護する家族の新たな日常
医療機器で命つなぐ日々 直面する新たな課題
一方… 父・敦さん: 「あとはやっぱ地震に関するところですかね今は、ちょっと心配」 この夏、初めて出された南海トラフ巨大地震の臨時情報。両親が抱えるのはいつ起こるかわからない自然災害への不安です。 父・敦さん: 「子ども自体には“電気”がどうしてもないと生活ができなくなるので、その電源供給がしっかりできる場所」
医療機器で命をつなぐ康至くんにとって、電源は生命線です。 父・敦さん: 「これですね、ポータブルバッテリーになるんですけど、これを停電とか災害時にコンセントを 抜いてつなぎ直すようにしている」
自宅には、急な災害に備えて器具や栄養剤などが大量に保管されています。 父・敦さん: 「康至自体の避難場所とかがしっかりできていないのでやっぱり(行政に)避難計画書をしっかり作っていただいて、そこに基づいてシミュレーションであったりとか、それがいま全然できていないので、そこを早くできたらいいかなと感じている」
今月7日。松山市で「要配慮者の災害対策と地域づくり」をテーマに開かれた市民講座。そこに康至くんの父、敦さんの姿がありました。 敦さん: 「ここ最近2回地震があって自分自身が何もできなかったというのがあるので、生の災害地での情報や経験談、対策を直接お話を聞ける機会だったので」
東日本大震災や能登半島地震で在宅医療患者の支援を行ってきた笠井さん。訓練を通して、日頃から「人のつながり」を築いておくことが重要だと話します。 笠井健さん: 「現在個別避難計画は国の指針では努力義務ということになっているが(計画の作成)が進んでいる自治体は、そこに住んでいる人たちを想定して一緒に当事者に参加していただいて訓練をしながら考えると」
久しぶりに家族で記念写真を
この日、康至くんと家族が向かったのは…自宅から車でおよそ20分の場所にある写真館です。 生後4か月の撮影を最後に止まっていた写真館での撮影。2歳の誕生日を前に久々の記念写真です。