右腕切断の佐野慈紀氏「もう一カ所、感染が見つかった」と年明けも入院生活継続へ 糖尿病の怖さ、切実な本音とは
元プロ野球・近鉄、中日投手の佐野慈紀氏(56)が21日、学童軟式野球全国大会「くら寿司トーナメント2024」(神宮球場)で始球式を務めた。車椅子に乗って登場した。今年4月に感染症の悪化から右腕を切断したためサウスポーとして復活。左手で帽子を取るピッカリ投法後、ワンバウンド投球を疲労した。 【写真】帽子を大きく跳ね上げピッカリ→感極まり号泣 佐野氏は2023年に重症下肢虚血を発症し右足中指を切断。糖尿病の影響で感染症が悪化したため今年5月に手術で右腕を切断していた。 「実はこの5年間ずっと入院生活」と明かし、球場のグラウンドに立ったのは約6年前に「息子とキャッチボール」をして以来だという。「治療する中で、もう一カ所、感染が見つかった。それを今後、再度治療することになった」と年明け以降も入院生活を送る予定だという。 糖尿病については「一番は抵抗力や免疫力が落ちていること。いろんな弊害が出ている。僕の場合は腕をなくした」と明かす。「僕はもともとアホみたいな強がりなので。こういうことが今後、何度もあると思う。いちいち、落ち込んでいられない」と切実な本音を明かす。 「もう一度野球教室をやりたい」という大きな夢に向かって、前向きに取り組む構えだ。