静岡県・山梨県・JR東海の3者が県境300メートルを越えてのボーリング調査の実施について合意 リニア工事が新たな段階に
リニア中央新幹線のボーリング調査をめぐり、18日静岡県と山梨県、JR東海の3者が県境300メートルを越えて調査することで合意しました。静岡・山梨両県知事がそれぞれ同じ時間に会見して発表しました。 ボーリング調査はこれまで静岡県側が山梨工区であっても水問題への懸念から認めていませんでしたが、きょうの合意で大きく進展した形です。 これについて先ほど、午後4時から鈴木知事が取材に応じました。 鈴木康友知事: 「今般、山梨県内の南アルプストンネル工事における山梨県、JR東海、本県の3者での合意事項がまとまったことから発表させていただきます。本県は、これまで山梨県内の県境付近でのボーリング調査等により、静岡県内の水が流動する可能性があることを懸念してまいりました。 今回のポイントは、本県の懸念を踏まえ、3者で健全な水循環の回復措置が必要であることを合意した点にあります。現在、東京電力は、設備改良工事に伴いまして、田代ダムにおいて大井川からの取水を停止しており、これまで取水していた水が全て大井川に流れております。県専門部会において、この取水停止期間中、ボーリング水量が取水停止による河川流量の増加量の範囲内であれば、県外へ流出するボーリング流水の返還は求めないことは容認できるとされております。 その意味で、この取水停止の期間中は、取水停止により健全な水循環が保たれていると考えております。 こうしたことを前提に、今回の3者合意に至りました。これにより、本県として県境から300メートル以降のボーリングについて掘削を進めることに基本的に課題はないと考えております。 ただし、県境を越える静岡県内のボーリングにつきましては、県境に達するまでに大井川利水関係協議会の意向も確認した上で判断をしてまいります」
山梨県知事も
また、同じ午後4時、山梨県の長崎知事も会見でコメントしました。 山梨県・長崎幸太郎知事: 「静岡県がある 意味 その直接 JR東海 に対してその山梨県内の ボーリング調査。これにその介入を 介入したって言い方変ですけども、されてきた。 これによりまして、先進坑、本坑を含め 県内の南アルプストンネル工事が着実に進むとともに 静岡県の懸念にも応えられるものとなったところであります」 Q:知事が変わったことでは話しがまとまった? 「そこはもちろん その新しい 鈴木知事になられて この議論が加速したという 側面はあろうかと思いますが 、ただ協議自体はずっと これまでの 川勝知事のもとでも ですね、 しっかりと真摯に進めてきたということだろうか」