どんどん痩せていく…心配する長男の前から消えた高齢母、「葬儀はとっくに終わった」人から聞かされ絶句、姉から届いた「絶縁状」と「遺言書の中身」に再び絶句
母親の預金はすべて姉の管理下に
「姉は母を引き取り、母のお金をすべて管理するようになりました。そのため、母の資産がどうなっているのか、私にはまったくわからないのです」 父親が亡くなったときの記憶では、母親自身の預金と合計で7,000万円ほどあったはずだといいます。 また、預金のほかに父親から相続した2カ所の不動産ですが、どうやら駅近の1ヵ所は売却したようだと、これもご近所の方が教えてくれました。 「姉には何度も接触しようとしましたが、ダメでした。その後、送られてきたのがこれです」 佐藤さんはカバンから封書を取り出しました。 筆者と提携先の税理士が確認すると、1枚目は、激しい文章が書き連ねられた〈絶縁状〉といえるものでした。
いとこから聞かされた母の死に愕然
佐藤さん夫婦は、ご近所から庭の草が伸び放題になっているとの連絡を受け、久しぶりに実家へ戻って草刈りをしていると、佐藤さんが来ていることを聞きつけた親せきが、急ぎ足でやってきました。 「妻と草を刈っていたら、突然いとこがやってきたのです」 いとこがいうには、母親は2カ月前に亡くなっており、先日四十九日をすませているとのことでした。 「いとこは〈先日の伯母さんの葬儀と四十九日では、顔が見えなかったからとても心配していた。一体どうしたんだ?〉というんです。私が〈姉からなにも聞いていない〉〈母親が入所した施設も教えてもらえなかった〉というと、目を見開いて驚いていました…」
姉から届いた配達証明郵便に戦慄
そうこうするうち、佐藤さんの姉から配達証明郵便が送られてきました。1枚目は絶縁状、そしてほかには母親の公正証書遺言の正本や死亡届など、母親が亡くなったことがわかる書類でした。 遺言書には「佐藤さんと佐藤さんの妻には土地を相続させ、預貯金をはじめとする残りの一切の財産は姉に相続させる」とありました。 「これには本当に呆れました。金輪際、自分勝手な姉には関わりたくない。いっそ相続放棄をしたほうがいいのでしょうか? それをアドバイスいただきたくて…」 佐藤さんはそういうと、大きくため息をつきました。
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