センザイセンター、直線加工機に鉱物油不使用の潤滑液適用。汚れを低減・作業環境改善
ステンレス鋼線の加工・販売を行うセンザイセンター(本社・新潟県燕市、社長・吉村陽三氏)は、本社工場の直線加工機で従来使用していた加工油(鉱物油)の代わりに、アルカリイオン水に特殊な添加剤を加えた環境に優しい潤滑液を使用している。9月末に切り換えを開始し、現在は加工量の9割相当に適用している。作業環境は大きく改善しており、後工程の洗浄工程の省略などでユーザーにメリットを提供できることも勘案し、さらに切り換えを進める方針。潤滑性については加工油と同等の効果を確認している。 同社はSUS304、同430、同410、同XM7を中心に軟質ステンレス鋼線を約150トン在庫し、直線加工機23台を持つ。加工可能線径は0・7~12ミリ、加工可能寸法は20ミリ~4メートルで、ユーザーニーズに応じて先端加工も行っている。 現本社工場は敷地約3300平方メートル、建屋約1300平方メートルで冷暖房設備を備えた新築物件を賃借し、今年2月から稼働している。 鉱物油を含まない潤滑液を積極的に活用することにより、機械・工場の汚れを低減し、臭いの少ない作業環境を実現している。 添加剤も販売開始 この潤滑液は、ステンレス鋼など金属材料を使ったさまざまな加工で加工油の代わりに適用されることが期待される。センザイセンターは本社工場内でアルカリイオン水を生成しており、添加剤の販売も開始した。