球歴はプロ野球の歴史そのもの「ミスター・ジャイアンツ」…創立90周年巨人の「偉人」
創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第7回は長嶋茂雄。 【写真】阿部監督が語る「ザ・ベストシーン」…34万人が集結 09年日本一銀座パレード「ゾクゾクした」 * * * 記憶に残る選手NO1は「ミスター・ジャイアンツ長嶋茂雄」で異論はないだろう。出場試合数は2186。試合数の順番で野手の4番目に登場だ。 1936年2月20日、千葉生まれ。佐倉一高から立大を経て58年に巨人入りした。開幕の国鉄戦で3番・三塁デビューし、金田正一から4打席連続三振も、この年フルイニング出場。29本塁打、92打点の2冠に輝き、数々の新人記録をマークして新人王に輝いた。 59年6月25日には、初の天覧試合(対阪神)でサヨナラ本塁打。この年首位打者となり、以後3年連続で獲得するなど首位打者6回、MVP5回、打点王5回を獲得した。他に最多安打10回、開幕戦本塁打10本、日本シリーズMVP4回などのプロ野球記録を残し74年に引退。引退試合では「巨人軍は永久に不滅です」と名言を残した。 75年に監督に就任し、チーム史上初の最下位となったが翌76年に初優勝。第2次政権の94年には中日との10・8最終決戦を制して、西武との日本シリーズも勝利、初の日本一になった。2000年には王ダイエーに勝ち2度目の日本一。01年に退任し、終身名誉監督となった。88年に野球殿堂入り。13年には教え子の松井秀喜と共に国民栄誉賞を受賞した。その球歴は巨人の、いや日本プロ野球の歴史そのものだ。
報知新聞社