来春 高卒就職内定68・3% 2002年以降で最高
来春、福島県内の高校を卒業予定の新規高卒者の9月末現在の就職内定率は68・3%(前年比1・5ポイント増)で、同時期として記録が残る2002(平成14)年以降で過去最高となった。人手不足による売り手市場を背景に、内定率の増加傾向が続いている。 県が21日、発表した。9月末現在の就職内定率の推移は【グラフ】の通り。就職希望者3381人のうち2308人が内定した。このうち県内企業の内定を得たのは1905人で県内留保率は82・5%(前年比0・5ポイント減)だった。 2020(令和2)年は新型コロナウイルスの影響で採用活動が通常より1カ月遅らせたため、データがない。県の調査対象には公務員なども含まれるため、労働局の統計とは結果が異なる。 福島労働局のまとめでは、来春の高卒者対象の有効求人倍率は2・58倍(7月末現在)で、求人数が求職者を上回る状況が続いている。県は少子化の影響で新規高卒者が減少していることも内定率が上昇している一因とみている。
県雇用労政課は若者の県内企業への定着に向け「地元で働く魅力などを伝える取り組みを継続していく」とし、県内留保率のさらなる向上に努める考えだ。