つげ義春原作×片山慎三監督×成田凌ら出演「雨の中の慾情」、WEB特別予告編と著名人コメント公開
つげ義春のシュルレアリスム漫画を、「岬の兄妹」「さがす」『ガンニバル』の片山慎三が監督を務め、キャストに成田凌、中村映里子、森田剛を迎えて映画化した数奇なラブストーリー「雨の中の慾情」が、11月29日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。WEB特別予告編と著名人のコメントが到着した。 「雨の中の慾情」特別予告編
〈コメント〉
■スタジオジブリ 鈴木敏夫 今、自分が生きている世界とは別の、 もうひとつの世界が存在する。 そんな感覚に襲われた人はこの映画を見た方がいい。 その感覚が、そのまま映像になっている。 ぼくは実感した── 映画が新しい時代に入ったことを。 ■千原ジュニア(芸人) これは白黒の原作が秀逸な脚本で彩色され 美しい役者達の魂が吹き込まれた 上質で笑えるコメディ映画だ ■河合優実(俳優) 主人公がたどる時間の顔つきが、みるみるうちに移り変わっていく。 知らないほうへとどんどん転がって 気がついたら二度と戻れない場所にきている。 映画の世界は必ずしも写実的ではないのに、 終わってしまうとなにか痛切な、不可逆さみたいなものを感じた。 映画を作った人たちに話が聞きたい。 ■伊藤潤二(漫画家) 夢とうつつが交錯するつげ義春の不条理な世界が、 魅力的なキャストによって映像に焼き付けられました。 つげ漫画に流れるやるせなさが 巧みに表現されていて引き込まれました。 ■新井英樹(漫画家) 「つげ義春と片山慎三、そりゃ相性いいでしょ」 と思って観たら…驚愕の新世界! 表現者の核「これがやりたい」慾情が爆発してた! 予想想像を超えた熱とイメージの万華鏡に痺れまくった! ■見城徹(編集者) [岬の兄妹]から[さがす]を経て、ここまで来たのかという感嘆! 片山慎三の想像力の世界に犯されて身じろぎも出来ない。 何という劇場の中の官能。 村上龍の芥川賞受賞第一作の長編[海の向こうで戦争が始まる]を 一瞬思い出したが、それとも違うオリジナルな世界だった。 成田凌、中村映里子、森田剛、竹中直人が熱演。 こんな映画はかつて無かった。 観て直ぐに仕事の会食だったが、会食が終わった今も 片山慎三の極彩色の夢の世界にうなされている。 「雨の中の慾情」から「戦場の官能」へ。 僕はまだ勃起したままだ。僕は目の前で確かに戦争を見た。 ■ジェレミー・トーマス(映画プロデューサー) 『雨の中の慾情』は、とても興味深く、 強烈な漫画を創り出すアーティストの頭の中にいるようで、 先鋭的で独創的な世界をみせてくれる。 これは、思慮に富み、力強い映画だ。 ■鈴木麻美子(鈴木敏夫プロデューサー長女、作詞家、著書「鈴木家の箱」) 土砂降りの雨の中で抑えきれなかった義男の欲情が、 ただ1つの強烈な感情として全編を通してひたすら描かれる。 その切実なまでのヒリヒリ感が観客を魅了して目が離せなくなる。 めちゃくちゃな世界で、情愛だけがホンモノだと感じさせる映画だった。 それはあまりに美しい、偽りの夢だった。
Story
貧しい北町に住む売れない漫画家の義男(成田凌)。アパート経営の他に怪しい商売をしているらしい大家の尾弥次(竹中直人)に、引っ越しの手伝いを要請される。自称小説家の伊守(森田剛)と共に出向くと、そこにいたのは離婚したばかりの艶めかしい福子(中村映里子)。義男は心奪われるが、彼女には交際相手がいるらしい。伊守は自身の小説を掲載するため、富める南町で流行っているようなPR誌を、怪しげな出版社員と共に企画。その広告営業を手伝うはめになった義男の家に、福子と伊守が転がり込み、三人の奇妙な同居が始まる──。 「雨の中の慾情」 ©2024 「雨の中の慾情」製作委員会 配給:カルチュア・パブリッシャーズ