「俺についてきてくれ」「選手はすごくいい目」西武・渡辺久信GM兼監督代行がチーム再建へ闘志、監督時代は6年で5度Aクラス
西武は26日、松井稼頭央監督(48)が成績不振の責任を取って休養し、28日の中日との交流戦初戦から渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM=58)が監督代行を兼務すると発表した。背番号は「72」。 ■休養が発表され球場を後にする松井監督【写真】 ベルーナドーム内で取材に応じた渡辺GM兼監督代行は、ファンに向けて「ほんと、こうチームが厳しい状況の中でも、毎日毎日球場に足を運んでもらって応援してくれるファンっていうのはすごくありがたいですし、感謝しています。やっぱり選手に力を与えてくれると思っています」と話した。 その上で最下位に低迷する現状には「ここ2カ月間で本当にファンの方がうん、辛い思いをしているっていうのは私自身も肌で感じておりました。やっぱりこの素晴らしい西武ファンのためにも、われわれはプロとして期待に応えなくちゃいけないというやっぱり義務がある」と強い決意を込めた。 コーチや選手にもチーム再建に向けた熱い思いを伝えたという。「先ほども選手やスタッフを前にして話をしましたが、やはり選手の目の色というのはすごくいい目をしてました。本当にみんなやっぱり松井監督が休養ということで混乱をしていると思いますし、ショックを受けた選手もいるとは思うんですが、プロとして、しっかりこの後戦っていこうという話は全員しました」と明かした。 2013年以来、11年ぶりの現場復帰ともなる。就任初年の2008年にはリーグVと日本一を達成した名将でもあるが「多少ね、やっぱり11年も現場を離れているっていうとこで、多少不安なところはあった」と率直な心境を吐露する。それでも「ただ、やっぱり私には、6年間西武ライオンズを監督として預かった経験もありますし。やっぱり自信を持って、これからチームを引っ張っていきたい。コーチ、選手も俺についてきてくれというふうな話はしました」と闘志を燃やした。 渡辺GM兼監督代行は2008年から13年まで西武を指揮。08年はリーグ優勝と日本一、09年は4位、10年は2位、11年は3位、12年は2位、最終年の13年も2位と、在任6年のうち5度チームをAクラス入りに導いている。今季の西武は攻撃陣の不振が響き、26日のオリックス戦を終え15勝30敗。5位楽天と3・5ゲーム差の最下位に沈んでいる。
西日本新聞社