【松阪競輪 G3 The Leonids Cup】芦沢辰弘が復活を予感させるG3初V
松阪競輪の第11回施設整備等協賛競輪「The Leonids Cup(G3)」決勝戦が行われ、自力1車だった長島大介の番手を守り切った芦沢辰弘(36=茨城)がゴール前で差し切ってうれしいG3初優勝を決めた。 若手有望株が次々と脱落する荒れたシリーズ。決勝戦は長島の自力1車構成で、芦沢はその番手回り。優勝に一番近い位置であると同時に、別線に一番狙われる位置でもあった。 「スタートを取れず後ろになってしまったけど、(長島)大介が積極的に行ってくれた。そこからは自分の仕事と思って腹をくくった。後ろを固めてくれた千葉の2人にも感謝です」 赤板。長島は圧力をかけ、西村に突っ張らせると、いったん車を下げる。ここで番手笠松との連係が乱れ、塚本、堤、伏見がその内に殺到。3車並走となった打鐘4コーナーを目がけて長島がスパート。西村は飛び付けず3番手の海老根まで出切る流れ。 腰に不安を抱えていた芦沢だったが、最後はこん身の力で差し切った。G3初優勝と来年の競輪祭出場権をダブルで獲得した。 「2、3年前は当たり前に走っていたG1が今は遠く感じる。でも大介にも次はG1でお願いしますと言われたし、1年後に向けて計画的に仕上げたい」 互いに信頼する同世代との約束を果たすため、さらなる奮闘を誓った。 ◇芦沢 辰弘(あしざわ・たつひろ)1988年(昭63)6月29日生まれ、茨城県出身の36歳。95期。通算1196走283勝、34V。G3以上の優勝は今回が初めて。師匠は実兄でもある芦沢大輔(茨城、90期)。1メートル70、83キロ。血液型O。