有終の一発へ！　打撃練習する阪神・佐藤輝明＝甲子園球場（撮影・松永渉平)

阪神・佐藤輝明内野手（25）が2日、甲子園で全体練習に参加。レギュラーシーズン最終戦となる3日のDeNA戦（横浜）での有終の一発を約束した。この時期にも打撃フォーム改善に取り組み、昨季不発に終わったポストシーズンでの大爆発を目指す。 紆余（うよ）曲折があったプロ4年目も残り1試合。佐藤輝は3日のDeNA戦、その先へとメラメラと闘志を燃やしていた。 「最後は、いい形で終われるように頑張りたいと思います」 昨季はレギュラーシーズンラスト2試合で2戦連発した。今年もホームランで締めたいかと問われ「そうですね、はい。何本でも」と即答だ。 ここまで打率・271、16本塁打、69打点。前半戦は不振による2軍降格などもあったため、同学年の牧（DeNA）に続くNPB史上6人目のルーキーイヤーから4年連続20本塁打以上には「何本も」必要な状況となってしまった。それでも、爆発したいのはこの一戦だけではない。ポストシーズンへの苦手意識を払拭し、日本一連覇へ虎を導くために、無駄にできるスイングなど一つもなかった。 この日の打撃練習でも打撃フォームを試行錯誤。バットのヘッドを返さないような形でのスイングを、意識付けしているようだった。フォームを変えたのかと問われると「わかりました？」とニヤリ。「ちょっと、いろいろ考えてやっています」と多くは明かさなかったが、結果で見せていくつもりだ。 昨季のクライマックスシリーズでは、ファイナルステージの3試合で打率・167、0打点。日本シリーズは7試合で打率・174、1打点に終わった。ポストシーズンは10試合で打率・154（39打数6安打）、0本塁打、1打点だ。今年こそ自身のバットで頂へ導くために、まずは横浜でドカン！　そして、ポストシーズンに最高潮の状態で飛び込む－。 「そうっすね。そこ（調子のピークを持っていくのが）本当に大事なんで。しっかり悔いのないように準備ができればいいと思いますけど」 多くのことを経験したシーズン。最後に笑うのは、佐藤輝だ。（三木建次）