体を張ってボールに食らいつく磐田・ペイショット（カメラ・武藤　瑞基）

　Ｊ１で１８位のジュビロ磐田は１６日、ホームで横浜Ｍと対戦。台風接近により中止となっていた第２９節（８月３１日）の代替開催。当日、２９歳の誕生日を迎えるＦＷマテウス・ペイショットが６月２６日の東京Ｖ戦以来、約５か月ぶりのゴールで崖っぷちのチームを救う。 　表情には一分の隙もなかった。ペイショットは「自分たちにとって決勝戦のような試合。ここから２勝して最終節に（望みを）つなぎたい」ときっぱり。１７位・柏との勝ち点差は５。負ければ残留は風前のともしびとなるだけに「個人よりチーム」の姿勢を忘れるつもりはない。 　８月からは途中出場が続くが前節のＧ大阪戦（３●４）はポストプレーで存在感を見せアシストもマーク。「準備したものを出せている手応えがある」。前期の横浜Ｍ戦（１△１）は後半３９分に貴重な同点弾を決めている。「ＦＷとしてはいいイメージを持って入れる」とうなずいた。 　試合当日に誕生日を迎えるのは初めてという。「プレゼントいただけるなら勝利が一番。そこにゴールもあれば最高です」。１９０センチの大砲が放つ一撃で残留への希望をつなぐ。 （武藤　瑞基） 　◆磐田の最短降格決定　磐田の降格が決定するのは最短で３０日のホームＦＣ東京戦。条件は以下４パターンのいずれか。〈１〉磐田が２試合で勝ち点１以下〈２〉磐田が２試合で勝ち点２かつ柏が次節引き分け〈３〉磐田が２試合で勝ち点３かつ新潟が次節引き分け以上かつ柏が次節勝利〈４〉磐田が２試合で勝ち点４かつ新潟と柏が次節でともに勝利。