早川氏(安房高)に高野連育成功労賞 高校野球の発展に尽力(千葉県)
高校野球の育成と発展に尽くした指導者を、日本高校野球連盟と朝日新聞社が表彰する「育成功労賞」の受賞者が発表され、県高野連会長で、安房高校校長の早川貴英氏(59)=南房総市白浜町白浜=が選ばれた。 同表彰は平成15年度から実施されており、全都道府県から1人(北海道、東京は2人)ずつ都道府県高野連が推薦し、49人を選出している。 早川氏は、東海大を卒業後、船橋豊富や安房、天羽で社会科教諭として教壇に立つ。長狭定時制教頭を経て安房拓心で校長として3年、現在は安房で校長2年目。 母校でもある安房では、平成7年から17年間在籍し、野球部監督として指導に当たる。19年に夏の県大会でベスト4、秋の県大会で準優勝し、関東大会へ初出場した。その成績が基となり、20年の選抜高校野球大会に21世紀枠で選出され、初出場を果たした。城北(熊本)を2―0で破り、春夏通じて初めての甲子園で、1勝を挙げるなどの成績を残している。 表彰を受け、早川氏は「この賞は自分1人がもらった賞ではなく、関わった選手や地域、安房高校が頂いた賞だと思っている。身に余る光栄です。多くの人に感謝したい」と喜びを話した。 受賞者のうち、北海道(2人)、宮城、千葉、岐阜、兵庫、徳島、熊本、宮崎の9人は、8月15日に兵庫・阪神甲子園球場で行われる表彰式に招待されることになっている。 安房高のユニホームに袖を通し、16年ぶりに甲子園の土を踏むことになる早川氏は「このような形でまた甲子園に行くことになるとは、大変感慨深い」と、目を細めた。