「自信の回復とスポーツ交流などで前向きに」不登校の人などの社会復帰を支援 病院が支援プログラム
大分放送
スポーツやアートなどを通じて、不登校や引きこもり状態の人の社会復帰を支援する大分市の病院を取材しました。 【写真を見る】「自信の回復とスポーツ交流などで前向きに」不登校の人などの社会復帰を支援 病院が支援プログラム 5月11日に大分市で開かれたサッカーの試合。ヴェルスパ大分レディースと対戦したのは、大分市の博愛病院が実施する「不登校・引きこもりブログラム」の参加者です。 (参加者)「みんなと一緒にボールを蹴って走ったり、シュート決めたりするところが楽しかった」「僕たちの課題やいろいろな目標を立てながら、1個、2個と進められるようにがんばります」 博愛病院では不登校や引きこもりの人の社会復帰を支援する活動を行っています。その一環として、この日は小学3年生から32歳の大人まで幅広い世代が参加して汗を流しました。 (博愛こども成育医療センター・岡康一主任)「思っていることを口にするということを、単純ではあるんですけど、それを伝えることが大切だと思っているので、それをスポーツを通して、やっていただきたい」 去年、国が公表した調査によると、全国で不登校が30万人、引きこもりが146万人といずれも過去最多となっています。 博愛病院では不登校や引きこもり状態について正しく理解して社会復帰につなげようと支援プログラムを行っています。プログラムでは一人ひとりの興味や特性に合わせて、お菓子作りやパソコン操作など10種類の教室が開かれ、参加者の居場所づくりやコミュニケーション能力の向上に努めています。 (参加者)「みんなで仲良くできて、いろいろなことをすることが楽しい」「生活習慣とかを整えたくて来だした。人と触れ合うことで気づけることもあるし、成長できるところもある」 釘宮毅理事長は社会や学校で馴染めない今の背景には発達障害が疑われるケースが多くあるといい「家族だけで抱え込まず、相談してほしい」と話します。 (博愛病院・釘宮毅理事長)「自信の回復と、生きていく上でのモチベーションというのがやはり大事だと思っていますので、ここでの交流と活動を通して前向きに生きてもらえたら」
様々な理由で不登校や、引きこもり状態となっている人たちにとって、新しいふれあいの場所の存在が新たな生きがいにつながっています。
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