「おたくの商品、高すぎるね」に「いえいえ」と否定するのはアウト…一流が反論で使うキーフレーズとは
■「すごいよ! 最高だよ!」の一言で、未来への希望を持てる 彼は20代の頃、家業を継いで農業をしていたときに、トラブルが起きて絶望の淵にいました。そんなときに、道端で占いをしている女性がいて、声をかけられました。 「あんた、ちょっと鑑定を受けてごらん」 鑑定をしてもらうと、占い師は言いました。 「あんたの運勢、すごいよ! 最高だよ! 将来経営者になるよ」 「えー! ほんとですか! そんなことを言われても全然そんな未来なんて、想像もできません」 会長いわく、 「すごいよ! 最高だよ! の一言で、未来への希望を持てるようになったし、勇気をもらった! 占い師は、ひょっとしたら、私が絶望で死にそうな顔をしていたから、適当にほめてくれたのかもしれない。 でも、それまで絶望の淵にいた私にとっては、暗闇にようやく灯がともった瞬間だった! よし、もうちょっとがんばってみようというやる気がわいてきた」 「その体験で思ったことがあります。 ああ、人はたったひと言で変わるんだ。 それ以来、『人と接するときは、常に勇気を与える言葉を言おう。未来への希望を持てる言葉を口にしよう』 それを教訓にしてきました。 それが今の成功につながったと思っています」 人はあなたのたった一言で変わるかもしれません。 あなたのほめ言葉が、相手に勇気を与えるかもしれません。 相手に未来の人生を変える一言になるかもしれません。 ---------- 松橋 良紀(まつはし・よしのり) コミュニケーション心理トレーナー 1964年生まれ。青森市出身。20代で営業マンを経験するが、強度の人見知りで人間関係が大の苦手なため、まったく売れず……。ところが30歳のとき、カウンセラー養成学校で心理学を学んだことで人生が激変。支店長となり社内研修講師として全営業所の全社員の営業研修を担当すると、1年で会社の売り上げが140%アップ。2007年にコミュニケーションが苦手な人、困っている営業パーソンのための協会を設立。著書はこれまでに30冊、累計40万部。『話し方で「成功する人」と「失敗する人」の習慣』(明日香出版社)、『「売れる営業」がやっていること 「売れない営業」がやらかしていること』(大和書房)、『何を話せばいいのかわからない人のための雑談のルール』(中経の文庫)など著書多数。 ----------
コミュニケーション心理トレーナー 松橋 良紀