加藤厚労相、新型コロナ治療薬「レムデシビル」承認を発表
加藤勝信厚労相は7日夜、新型コロナウイルスに対する治療薬として「レムデシビル」を承認したことを受けて記者団の取材に応じ、「さきほど特例承認の決定をした」と述べた。 【動画】加藤厚労相、新型コロナ治療薬としてレムデシビル承認を発表 レムデシビルは新型コロナウイルスの治療薬として国内で初めて承認された。
投与に当たっては、「重症患者を対象に限定することを明記した」とした上で、「用法用量は、通常成人および体重40キロ以上は投与初日に200ミリグラム、2日以降は100ミリグラムを一日1回点滴。総投与期間は10日まで。また投与の際には患者への説明と同意を取ることなどを求めている」と説明。 また、「供給については、必要としている患者の方々に速やかに届くように(製造元である米国の)ギリアド・サイエンシズ社と相談していきたい」と語った。 そして「一日も早く国民の皆さんに新型コロナウイルスの治療に資する薬が届くよう最善を尽くしたい」とした。
アビガン5月中承認も、首相4日会見で
安倍晋三首相は4日の記者会見で、「日米で共同治験を進めていたレムデシビルについて、米国で使用が承認された。そして本日、わが国においても特例承認を求める申請があった。速やかに承認手続きを進める」と述べていた。 同じ会見で、安倍首相は国産治療薬のアビガンにも触れた。首相は、アビガンに副作用があることを認識しているとしたうえで、「(新型コロナウイルスに対して)効果があるという報告も受けている」と言及。臨床試験を重ねてきたとしたうえで、「私もまだ確たることは言えないが、効果があるという結果が出れば、この月内の承認を目指していきたいと思っている」と話し、アビガンについても早ければ5月中の承認をする可能性があることを明かしていた。