ワイヤレス給電で覇権狙う日本 カギは米助っ人企業の技術!?【WBS】
今回、世界と渡り合うための強力な助っ人としてアメリカ企業「ワイトリシティ」が協議会のメンバーに入りました。同社はマサチューセッツ工科大学発の企業で、EVへのワイヤレス給電システムをいち早く開発。アメリカ最大級のデジタル技術見本市CESにも出展するなど、注目されています。 「技術分野ではヨーロッパ、北米、アジアのどこが進んでいる?」(豊島キャスター) 「技術の進捗に関してはヨーロッパが優勢だ。その後に北米が続く状況。しかしアジアは非常に早く追いつくだろう。日本はこの新たな分野の開拓に非常に熱心に動いている。多くの日本企業のパートナーとして働けることを非常に楽しみにしている」(「ワイトリシティ」のジョー・ベンツCEO) 協議会のトップに就任した東京理科大の堀洋一教授は、世界と戦う上ではスピード感が重要だと指摘します。 「日本は100%、99.99%うまくいかないと次になかなかいかない。いい面もあるがこれによって進まないところがある。それこそ車だから走りながら考えていく面がもうちょっと入ってもいいと思う」(堀教授) 「それぐらい急がなきゃいけないフェーズ?」(豊島キャスター) 「はい、そう思う」(堀教授) 堀教授はインフラ整備には莫大な費用がかかるため、政府の積極的な関与を求めています。一方でワイヤレス給電では日本企業も大学も、各企業や主体が様々な優秀な技術を持っているとした上で「日本勢で足の引っ張り合いをしている場合ではない。世界標準を取るためにも、日本として同じ方向を見て戦うべき」だとも話します。 これまで世界標準づくりを奪われてきたため、同じ轍を踏むまいと闘志を燃やしているようです。 ※ワールドビジネスサテライト