『イカゲーム』シーズン3の展開はどうなる?スピンオフの可能性も…製作者にインタビュー
■シーズン2の衝撃のラスト
―――シーズン2は、ギフンの親友がフロントマンに撃たれて幕を閉じます。なぜ、この場面で終わらせることにしたのでしょうか? シーズン2は、ギフンのすべての試みが失敗に終わるところで締めくくりたいと考えていました。最初の試みは傭兵たちを集め、追跡用インプラントで島の場所を特定することでした。次は投票システムを通じて大多数の人々を説得し、ゲームから脱出させようとすること、そして最後の試みが反乱を率いることでした。その過程で犠牲を出さざるを得ませんでしたが、すべてが失敗に終わってしまいます。 その代償として、フロントマンの手によって最も大切な親友を失うことになります。シーズン2をまさにその瞬間で終わらせ、次は莫大な罪悪感と敗北感に苛まれた状態から始めたいと考えていました。そこから、ギフンがどこへ向かっていくのかを見てみたかったのです。 ―――反乱の前にも、XチームとOチームの戦いがありましたね。T.O.P演じるサノスがここで死ぬとは衝撃的でした。 最後の反乱は、システムに対するものでした。しかしOとXの戦いは、そのシステムによって支配され、制御されている人々の間で起きるのです。これは、今の現実をよく反映していると考えています。イデオロギーの対立に限らず、世界中で多くの分断や戦争が起きています。私たちは、自分たちを分断する方法を次々と生み出しています。すべての人を敵だとみなしているのです。一方で、私たちは自分たちをそのような行動に追い込み、環境を作り出した根本的なシステムについてあまり疑問を持たなくなっています。人々の間の戦いに、そのことを反映させたかったのです。 サノスに関しては…私も大好きなキャラクターの一人です!あの時が、彼を見送るのに適切なタイミングだったと考えています。確かに、突然の死であったことは認めざるを得ません。非常に強烈でしたが、あれがサノスにとって適切な去り方でした。シーズン3まで観ていただければ分かりますが、サノスがプロットに与えた影響という面では、まだ彼の存在が感じられるはずです。