ホンダのライトウェイトスポーツ「バラードスポーツCR-X」デビュー。誰にでも手の届く99.3万円~で若者を魅了【今日は何の日?7月1日】
●3代目CR-XデルソンをもってCR-Xシリーズは終焉
1987年にシビックが4代目にモデルチェンジすると同時に、バラードスポーツCR-Xも新型に移行。車名は「CR-X」の単独ネームに。2年後の1989年には、最高出力160psを発生するVTECを組み込んだ1.6L直4 DOHCエンジンを搭載した「CR-X SiR」を追加。NA(自然吸気)エンジンで、リッター当たり100psを超える高性能モデルは、当時は図抜けた走りを誇った。 そして、1992年に登場した3代目「CR-Xデルソル」は、先代のファストバックスタイルを一新、トランストップの2シーターオープンモデルへと大変身。電動トランストップは、技術的にはユニークだったが、同時に用意された手動式に比べると50kg程度重く価格も高かったため、評判は芳しくなかった。 デルソンの最高出力170psの1.6L DOHC VTECエンジンを搭載した高出力仕様の走りは評価されるも、人気は盛り上がらず、結局3代続いたCR-Xシリーズは1998年に生産を終えたのだ。 ・・・・・・・・ スポーツモデルといえばFRが常識だが、バラードスポーツCR-Xは軽量化と足回りのチューニングにより、その不安を払拭。ホンダが得意とする伝統のFF技術で、これだけコーナーがクイックに曲がれるぞとアピールしたのだ。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純