【特集】来春、女子プロレス界引退へ 新潟市出身プロレスラー里村明衣子 15歳でふるさと離れ30年 「この道で本当に良かった」 故郷・新潟市で最後のリング そして今後は ≪新潟≫
団体解散……新団体立ち上げへ
しかし……2005年4月、団体が解散。 戦いの場を失います。 そうした中、東北で活動するプロレス団体が仙台を拠点に里村さんを中心とした女子の新団体の立ち上げに動きます。 オーディションに集まったのは運動経験がほとんどない女の子たち。 〈オーディション生〉 「限界までやる自信はあります」 〈審査員〉 「練習に耐える気持ちもある? 逃げたりしない?」 〈オーディション生〉 「はい……」 〈里村明衣子選手〉 「命をかけて教えたいと思います」
”仙台ガールズ”を旗揚げ
練習経験者は里村さんただ1人。 周りからは「無謀」と言われる中、続けた猛特訓。 そして…… 〈里村明衣子選手〉 「4人のデビュー戦の姿を皆さん最後までお見守りください。そして私は第2のデビュー戦だと思って精一杯戦い抜きますので、最後は勝って必ず仙女の旗を掲げたいと思います。よろしくお願いします!」 新人たちを立派なレスラーに育て上げ「センダイガールズプロレスリング」がスタート。 里村さんもレスラーとしての第二の人生が始まりました。 〈里村明衣子選手〉 「終わってみてこれだけなんかたくさんのお客さんに応援していただいているんだなと思うとホントに嬉しいですね(涙ぐむ)」
「余力があるうちに人生の次のステージへ」
レスラーとして決して大柄ではない体ながら多くの強豪と名勝負を繰り広げ、選手生命を脅かす大きなケガを負ったことも。 苦難を乗り越え戦い続け、女子プロレス界最高峰のレスラーと言われるまでになりました。 そうした中…… 〈里村明衣子選手〉 「自分自身でけじめをつけて余力があるうちに人生に次のステージに進みたいという思いがすごく強くて、今決断に至りました。」 ことし7月、会見を開き、2025年4月に現役を退くことを表明しました。 旗揚げから18年…… センダイガールズプロレスリングには里村さんのもとでそのイズムを引き継ごうという選手がいまも門をたたいてきます。 〈里村明衣子選手〉 「私の団体は他の団体から見ても一番厳しい団体と言われていますしでもついてきてくれる選手がいる、そのスタイルを継いでくれる選手がいる限りは私は私で最後まで厳しくい続けたいっていうところもありますし……」 自分に対する厳しさ。そして戦う姿勢。 里村さんが示してきたプロレスのスタイルは自然と選手たちに受け継がれています。 〈岩田美香選手〉 「私はこの仙台ガールズという団体、リングに対してすごく戦いがあるリングだなと思っているので。そういうのは里村さんのイメージカラーだったりとか殺気だったりというのはやっぱり受け継ぎたいなと思いますね。」 〈橋本千紘選手〉 「最後まで最強…女子プロレス界の横綱でいてほしいです。負ける姿は見たくないですね……」
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