田中麗奈さん(43)「育休は休みではない!」出産直後に感じた、母としてのジレンマ|STORY
娘とは恋人のような関係。大人になっても恋人同士でいたい
娘は私がテレビに出る人だとわかっているようで、NHKの朝ドラ「ブギウギ」を観て、「ママが怒っているの、面白い!」と何回も巻き戻し。怒り方まで真似していました(笑)。 仕事がある時は、育児を家族にもサポートしてもらっています。遠方での撮影もあるので、おばあちゃんの家に夫と一緒に泊まりに行ってもらったり、シッターさんにお願いしたり。やりくりは大変ですし、育児中はイライラすることもありますよ。そんな時は、「ごめんね、ママ眠くてイライラしちゃった」と素直に謝るように。すると娘は「いいよママ。そうだね、さっきプンプンしてたよね!」と、やんわり指摘しつつも許してくれます(笑)。 育児をしていると、母親という存在って改めてすごいなと。自分の時間はないし、食べたいものも食べられない、行きたい場所にも行けない……そんな中でやりくりするのはやっぱり大変。でも母になったからこその発見も色々とあって。公園に週に5日ほど行くのですが、初めて公園ってこんなに楽しいんだ!ということに気づいたんです。咲いているお花の匂いをかいだり、名前を調べたり。娘と一緒に歩くだけで新しい発見があり、日常がいつもと違って輝いて見えるから面白いですね。 一人時間には演技のレッスンや勉強、観劇、身体づくりなどタイパ重視で予定を詰め込み、娘と二人だけの時は“この子の命を守らなくては”という意識が働くからいつも必死。常に何かしらのインプットもしているので、ぼーっとする時間はほとんどありません。一人の方がゆっくりできるという方が多いと思いますが、私は逆に家族といる時間がリラックスタイム。家族みんなでお出かけするときは、行き先やプランなども全部夫にお任せ。何も考えずにぼんやり付いて行って、のんびりと過ごしています(笑)。 娘とは、今は恋人のような関係。「おばあちゃんになってもずっと一緒に暮らそうね」なんて可愛いことを言ってくれます。成長すれば今と同じではいられないと思うのですが、一緒にお買い物をしたり美味しいものを食べたり、将来も恋人のような関係性でいたいなと思います。