給食でおきた食中毒 原因は魚の解凍か 常温解凍は”食中毒菌が増える”危険性 専門家は「冷蔵庫で解凍」を推奨
RKB毎日放送
長野県の小中学校で児童・生徒ら46人が給食を食べたあと、発疹や下痢などの症状を訴えました。 【写真を見る】給食でおきた食中毒 原因は魚の解凍か 常温解凍は”食中毒菌が増える”危険性 専門家は「冷蔵庫で解凍」を推奨 給食で提供された魚の「常温解凍」が原因となった可能性もあるということです。 この常温解凍、実は食中毒菌が増える場合があり専門家は注意を呼びかけています。 ■給食でおきた食中毒 長野県などによりますと、12月4日、長野県白馬村で村内にある3つの小中学校で給食を食べた児童生徒や教員らあわせて46人が、発疹や頭痛、下痢などの症状を訴えました。 重症者はおらず、現在は、全員快方に向かっているということです。 ■「カジキ」からヒスタミン 県が給食で提供された食材を検査したところ、フィッシュチリソースで使用されたカジキからヒスタミンが検出され、このヒスタミンによる食中毒と断定しました。 北九州市保健所・東部衛生生活課 井上柊さん「ヒスタミンというのは、魚に菌がついていまして、その菌が常温で増殖することによって、ヒスタミンという物質を生み出して、それを摂取することで食中毒になる化学物質になります。ヒスタミンは熱に強いという特徴がありまして、症状として食べた後にじんましん、唇がヒリヒリしたりアレルギーのような症状がみられます」 ■ヒスタミン 熱に強く加熱しても分解されない マグロやカジキなどの赤身の魚に含まれるヒスチジンは、不適切な温度管理や長期保存で細菌が増えると、ヒスタミンに変換されます。 ヒスタミンは熱に強く、加熱しても分解されないため、一度生成されると、取り除くことはできません。 食中毒があった長野県の小中学校の給食を調理した給食センターでは、冷凍で仕入れたカジキを常温で解凍。 最後にオーブンで焼くまでにおよそ2時間にわたり常温で調理していました。 ■専門家は「冷蔵庫で解凍して」 北九州市保健所・東部衛生生活課 井上柊さん「低温で増えるような菌もありますので、0度から10度で増えることはあります。常温ですと室温結構高いので、菌が増えてしまいます。冷蔵庫で解凍していただくのが一番いいかと思います」 専門家が注意を呼びかける『常温解凍』。
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