<WBC速報>侍Jが中田の2戦連発&小林弾で中国に圧勝。3連勝で2次Rへ
WBCの1次ラウンド、プールBの最終戦となる日本対中国戦が10日、東京ドームで行われ、スタメンを変えた日本が7-1で快勝した。すでに1位通過での2次ラウンドを決めている日本にとっては勝敗の関係がない消化ゲームだったが、投打を含め、まだ未出場だった選手に場を踏ませるため計18人を使い、勝負の2次ラウンドへ向け意義のある試合とした。小林(巨人)、中田(日ハム)に本塁打が出るなど打線の勢いも止まらなかった。 侍ジャパンは「1番・遊撃」で田中(広島)、3番にDHの山田(ヤクルト)を置き、鈴木(広島)を中堅、「7番・右翼」で平田(中日)を先発起用した。 その田中がスピードを存分に生かす。中国の先発、ガン・チュエインから初回にセンター前ヒットで出塁すると、続く菊池(広島)のフルカウントでスタートをきり、菊池は三振に倒れたが盗塁は成功、捕手のスローイングがそれる間に三塁を落とし入れた。続く山田の打球は、ライトとセカンドの間に上がる浅いフライだったが、田中は迷うことなくスタートを切り、先取点。さらに3回二死一塁から3試合連続でマスクをかぶる小林(巨人)がレフトへ2ラン。 「2ボールだったので、強いバッティングだけを意識しました」 小久保監督の信頼をこの2試合、リードで得た小林が、今度はバットで見せた。 3回二死一塁からは5番の中田(日ハム)に2試合連続の2ランが出て序盤からゲームを支配した。 「早い回に追加点を取ることができたのでピッチャーを楽にさせてあげることができたと思います」というのが、試合中の中田のコメント。 稲葉打撃コーチは、「打線は、いい形で来ているので何も言うことがないが、バッティングはちょっとしたことで崩れてしまうもの。昨日は休みだったし、そこの部分だけ気持ちを切り替えるようには指示した。中国は、ゴロを打たそうとボールを動かしてくるのではまらないこと」と試合前に語っていたが、中国との力の差は歴然で、打線は上向きのまま、不安も杞憂に終わった。 日本は7回、中国の守備の乱れにもつけこみ、田中、菊池の連続内野安打などでダメ押しの2点を追加して試合を決めた。 一方、投手陣の方だが、先発の武田(ソフトバンク)が3回に一死一塁から連打を浴びて1点を失ったが、“第2先発”の藤浪(阪神)が、4回二死から死球、四球で自滅しかけたものの、ここから立ち直って4者連続三振。カットボールが有効だった。6回からは、増井(日ハム)、7回からは松井裕(楽天)が今大会初マウンドを踏み三者連続三振。8回は平野(オリックス)、9回は秋吉(ヤクルト)がヒットを許さずにゲームセット。日本は、投打を万全の状態に整えて、明後日、12日、まずはオランダ戦を迎えることになる。