池松壮亮、主演作『本心』に「同時代の人たちと対話ができる映画になれば」大阪で5年ぶり舞台あいさつ
さらに、AI監修の専門家たちから「コロナ以降、テクノロジーが急速に進化していて、この映画は昨年ならまだ難しく、しかし、来年だったら遅くなる。今年がベスト」とのアドバイスがあったことを明かし、急速に変化する時代背景に合った物語であることを強調。そのうえで「朔也の肉体、感情を通して少し先の未来を一緒に迷子になって、遠回りして生きる実感を伝えることが自分の役割かな」と思いを語った。 そして、母親役の田中裕子については「母が亡くなってからの再会と生活と別れ、全シーンしびれる記憶が残っています」とその圧巻の演技を称賛。客席とのQ&Aでは「キャストを決めるのに池松さんは意見をされたのか?」との問いに「キャストに関しては実は原作を読み終わったとき、なぜか母親だけは田中裕子さんが浮かんだんです。田中裕子さんといえば自分からすると伝説のような方でまさか自分が共演できるとは思っていませんでしたが、石井監督には伝えました」と念願のキャスティングだったことを明かしていた。
最後に「また大阪に戻ってこられて、うれしかったです。皆様の中に良い余韻が残って、何か生活に持ち帰っていただければなぁと思います」とあいさつ。終始リラックスした様子で、ハロウィン仕様となったポスターパネルと観客と一緒に笑顔のフォトセッションでしめくくった。(編集部・入倉功一)
映画『本心』は11月8日より全国公開