“令和のコメ騒動”県内でも 仕入れ価格「経験ない上がり方」 広島
毎日の食卓に欠かせないお米。「令和のコメ騒動」とも呼ばれる深刻なコメ不足が県内でも広がっています。 若森明日香記者「通常であれば玄米が天井までの高さに積み上がり部屋いっぱいになっているはずですが、空きスペースが目立ちます」 小売店や飲食店に米を卸している中区の仲卸業者では、例年であれば600袋の在庫があるはずですが、現在は3分の1のおよそ200袋しかありません。 かこまち食糧企業組合営業部 國弘純哉部長「今一番枯渇している状態でして、農家や協力企業から1週間2週間先に取る予定だった玄米を先送り先送りでいただきながら繋げている状態です」 要因は去年夏の暑さで集荷量が減っていることや、インバウンドによる消費が増加していることなどが考えられるといいます。 より多くの人へお米が行き渡るように現在は5kgのみに制限して卸しています。 國弘純哉部長「弊社の方にも飲食店やスーパーなどから少し融通していただけませんかという声は電話はかかってきております」 影響は価格にも広がっています。 農水省のまとめでは去年60kgあたり平均1万5307円が今年はおよそ1400円高くなっています。 國弘純哉部長「経験のない(入荷価格の)上がり方を今目の前にしております。つい半年前まではだいたい2000円を切るか切らないかぐらいの価格をつけていたんですけども、半年前からは価格高騰によって弊社も値上げをしないといけないということで2880円まで値上げさせていただいた」 来月になれば徐々に新米も出回り始め、在庫不足は解消する見込みということです。