葛飾北斎や歌川広重など。この夏、太田記念美術館が「浮世絵お化け屋敷」に!
荒れ果てた屋敷に巣くう不気味な妖怪や、怨みを晴らそうと恐ろしい形相で睨みつける幽霊たち──これまで浮世絵にはさまざまな妖怪や幽霊が描かれてきた。原宿の太田記念美術館で、そんな妖怪や幽霊が描かれた作品を集めた展覧会「浮世絵お化け屋敷」がスタート。 【写真を見る】「浮世絵お化け屋敷」が太田記念美術館に登場!約170点の作品が展示
浮世絵には、さまざまな“お化け”が描かれてきたのをご存じだろうか。“お化け”たちは、時には見る者を怖がらせ、時にはそのユーモラスな姿で見る者を笑顔にしてきた。 この夏、太田記念美術館では、「浮世絵お化け屋敷」と題し、歌川国芳や月岡芳年の名品をはじめ、妖怪や幽霊を描いた浮世絵を前後期合わせて約170点を紹介。これまでも妖怪や幽霊を題材とした浮世絵をしばしば紹介してきた同館だが、今回の「浮世絵お化け屋敷」では、同館に新たに収蔵された初公開の作品38点が含まれる。いわば、新しい“お化け”のお披露目ともいえる展覧会だ。 会場には、歌川国芳の代表作である「相馬の古内裏」をはじめ、歌川国貞や月岡芳年ら人気浮世絵師たちが手がけた不気味で怖い妖怪や幽霊の名品を取りそろえた。楽しそうに踊る猫又や、まるで人間のような表情をした河童、ゆるキャラのような不思議なフォルムをした謎の妖怪たちなど、怖いだけじゃない、可愛くてユーモラスな不思議な“生き物”や“お化け”もお目見えする。 なお、会期は前期と後期に分かれ、全点展示を入れ替える。ぜひ2回、会場に足を運んで、たくさんの“お化け”たちとの邂逅を果たそう。 浮世絵お化け屋敷 開催期間:8月3日(土)~ 9月29日(日) 【前期】8月3日(土)~ 9月1日(日)、【後期】9月6日(金)~9月29日(日) ※前後期で全点展示替え 開催場所:太田記念美術館 東京都渋谷区神宮前1-10-10 開館時間:10:30~17:30(入館は17:00) 休館日:8月5日(月)、13日(火)、19日(月)、26日(月)、 9月2日(月)~5日(木)、9日(月)、17日(火)、24日(火) 入場料:一般 1200円、大高生 800円、中学生(15歳)以下 無料 TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル) http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
文:長谷川あや