スケボー立ち入り禁止 JR浜松駅近く、ソラモ、新川モール 市が条例改正案提出
浜松市はJR浜松駅(中央区)近くのギャラリーモール「ソラモ」と新川モールへのスケートボード(スケボー)利用などを目的とした立ち入りを禁止する条例改正案を23日開会の市議会5月定例会に提出した。両モールは以前から若者が集まってスケボーを行い、夜間の騒音や通行人の危険性などの問題が出ていた。すでにスケボーを行うこと自体は禁止されているが、利用目的の立ち入りを禁止することで、注意しても繰り返し訪れる悪質利用者への抑止力を高め、市民の安全な通行を確保する。 【地図】JR浜松駅周辺の地図 市産業振興課によると、両モールは夜間を中心にスケボーを行う若者が通行人とぶつかったり、もめたりするトラブルが多発している。昨年夏には認知しているだけで15件程度の事故があり、「怖い」「歩きたくない」などの苦情も毎日のように寄せられるという。 両モールは歩行空間やにぎわい広場の位置づけ。条例でスケボーを行うことを禁止しているが、ルールを守らずにスケボーを行う若者が後を絶たない。市や指定管理者は警備員を配置したり、監視カメラを設置したりして注意を呼びかけているものの、一度は立ち去っても再び訪れてスケボーを行うといった行為を繰り返す悪質利用者との「いたちごっこ」が続いていた。 条例改正によって警備員らが敷地内からの排除をより強く求めることができるようになる。市は罰則は設けず、当面は推移を見守るという。7月17日の施行を目指す。同課の担当者は「市民の安全・安心を担保するための環境を整えていきたい」と話している。
静岡新聞社