バチカン付近に古代ローマの洗濯場、地下道建設の発掘作業で発見
イタリア・ローマの新たな歩行者用地下道建設のために行われた発掘調査で、バチカン市のすぐ近くに、モザイクタイルが床に使用された古代ローマ時代の洗濯場が発見された。 ここはティベリス川が流れ、もともとは皇帝の邸宅があった場所だ。発掘作業を監督している考古学者、アレッシオ・デ・クリストファロ氏によると、このローマ時代の建物は後に、フロニカと呼ばれる屋外の洗濯施設に転用されたという。 (アレッシオ・デ・クリストファロ氏) 「歴史的な観点から見ると、皇帝の所有物であったものがかなり古い時代にその機能を変え、変貌を遂げるというこの現象は非常に興味深い。私たちは、このフロニカが2世紀末から3世紀前半にかけて作られたと考えている。これはローマではかなり珍しい現象だ。通常、このような変化は後になって起こる。このため、私たちにとっては興味深い新事実だ」