不慮の事故から10カ月 きのこ王国のシンボルキャラクター「マイケル」が復活 北海道・伊達市大滝区
HTB北海道ニュース
北海道・伊達市大滝区に巨大な恐竜がいるのをご存じでしょうか。きのこ王国のシンボルキャラクター「マイケル」です。去年の秋に起きた悲劇からついに復活を果たしました。 加藤諒也記者) 「あっ!いま巨大な恐竜のモニュメント・マイケルが見えてきました。胸元には「祝退院」の文字が書かれています」。 鋭い目と爪。堂々と立つその姿は人々に強烈なインパクトを与えます。伊達市の「きのこ王国大滝本店」の入口にそびえ立つ全長およそ10mの巨大な恐竜のモニュメント。彼の名前は「マイケル」です。 北海道名販・元田英樹代表取締役) 「うちの守り神的な。あとは子どもの人気キャラクターというイメージですね」。 15年ほど前に十勝の芽室町にあったダチョウ牧場からやってきた「マイケル」。1日およそ3000杯を販売するきのこ汁に並ぶ、王国のシンボルとして多くの人たちから愛されていましたが、去年の秋、突然悲劇に見舞われました。 河野路恵記者) 「事故によって大きく損傷を受けた恐竜は敷地内にある草むらに横たわっています。まるで地面に向かって嘆いているように見えます」。 足や尻尾がちぎれ無残な姿となった「マイケル」。 去年9月、きのこ王国に駐車していた4トントラックがサイドブレーキのかけ忘れで動き出し、「マイケル」のお腹に衝突してしまったのです。 けが人はいませんでしたが、「マイケル」は店の前から姿を消しました。 <当時のお客さん> (札幌から)「いないとやっぱり寂しいよね」。 (室蘭から)「これを見るときのこ王国に来たという感じがする。直ってほしいですね、早く」。 復活を願う多くの声を受け、店は「マイケル」の手術を決断します。 去年12月、札幌の業者に入院した「マイケル」。パーツごとの治療を行い、傷んだところはすっかり綺麗になりました。 事故からおよそ10カ月。きのこ王国に「マイケル」が戻ってきました。化粧直しなどを行い復活に向けた準備が進みます。 きのこ王国大滝本店・津田路代さん) 「本当になおるのか心配だったんですけど、しっかりと元気にしていただいてもう少しで完成ですと教えていただいて本当にケアが素晴らしかったです」。 長いリハビリを終えて元の場所に再び立った「マイケル」。この日を待っていた人たちのため6月30日、「マイケル復活祭」が開催されました。 お客さん) (札幌から来た30代女性)「おめでとうございます。マイケル君」 (苫小牧から来た30代男性)「これからも長いこと大滝の顔として、ここに立ってもらいたい」。 きのこ王国大滝本店・津田路代さん) 「今回このようにまた、マイケルに戻ってきていただいてみなさんに祝ってもらえて本当にうれしい」。 マイケルの分身である男の子のミニマイケルも大喜び。 不慮の事故から舞い戻った「マイケル」。きのこ王国の守り神としてこれからも多くの人たちに愛されていくことでしょう。 きのこ王国大滝本店・津田路代さん) 「おかえり、マイケルー!」
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