日本シリーズ始球式登場の70歳に脚光「本当に偉大だな」「あの時じゃ考えられなかった」「あなたの蒔いた種が花開いていますよ」
◆SMBC日本シリーズ2024 第6戦 DeNA11―2ソフトバンク(3日、横浜スタジアム) DeNAが日本一に輝き、始球式を務めた70歳に注目が集まった。 ■「本当に偉大だな」日本シリーズ始球式登場の70歳に脚光【写真】 始球式のマウンドに上がったのは、DeNA初代監督としてチームを改革した中畑清さん。背番号「70」のユニフォームで登場すると、場内は割れんばかりの大声援。マウンド上で肩をグルグル回して、さらに球場を沸かせると、リズミカルなフォームから投球。ボールは大きく外角にそれたものの、ノーバウンドで捕手の戸柱のミットに収まり、大きな拍手を浴びた。 ガッツポーズを決めた中畑さんは、去り際に一塁スタンドにボールを投げ込むファンサービスも披露。これにはベンチのナインも笑顔を見せた。 TBSの中継で解説も務めた中畑さんは、日本一の瞬間に黙り込み鼻をすする声も聞こえ漏れ、「喜びですね」と声を絞り出した。 SNS上では「中畑さん」がトレンドに入り「中畑監督時代から長かったな」「あの時じゃ考えられないんだろうけど ほんと強いチームになったよ」「中畑清って本当に偉大だな」「中畑さんありがとう」「あなたの蒔いた種が花開いていますよ」「感慨深いね」などの声が上がっている。 中畑さんは2011年に誕生したDeNAの初代監督に就任。「熱いぜ! 横浜DeNA」をチームスローガンに、チームの改革に挑んだ。初年度は最下位に終わったが、13年には6年ぶりに最下位脱出し5位に。翌年も5位に終わったが、古巣でも巨人に9年ぶりに勝ち越し。15年には前半戦を首位で折り返し、大いに盛り上げたが、最終的には最下位となりシーズン後に辞任した。しかし、筒香嘉智や山﨑康晃らを主力に育て上げ、ファンからは絶大な支持を受けている。
西日本新聞社