【NFL】8連敗に「いら立ちと励みを両方感じる」とベアーズのルーキーQBウィリアムズ
度重なるヒットやコーチの変更、単にルーキーであること、あるいはそれらが複合的に絡み合った結果なのか、ウィリアムズはパスの判断が遅れる場面が続いている。投げる時間がある状況でもオープンのターゲットを見逃すことが多い。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、月曜日の試合でウィリアムズはドロップバックの42.9%でプレッシャーを受けていたという。この問題の一部はオフェンシブラインに起因しており、ルーキーのオフェンシブタックル(OT)キラン・アメガジーがブラクストン・ジョーンズの代役として初先発したものの、何度も相手に突破を許している。一方で、ウィリアムズ自身も簡単な解決策を見つけられず、ボールを長く持ちすぎることでプレッシャーを招きやすい状況を作り出している。
ベアーズは特に第3ダウンのコンバージョン率が低く、月曜日の試合では12回中わずか1回しか成功しなかった。ウィリアムズは第3ダウンで7回中2回のパス成功で34ヤードを獲得したが、サック2回、ファンブル1回、スクランブル2回を喫している。また、11回中8回(73%)の第3ダウンでプレッシャーを受けており、これは今シーズンの第3ダウンにおけるプレッシャー率としては最も高い。
ウィリアムズは精神的には問題ないとしながらも、体へのダメージが蓄積していると認めている。
「こう考えてみてほしい」とウィリアムズは切り出し、次のように続けた。
「1カ月に3回も交通事故に遭ったら、その影響を感じるだろう。それがフットボールでヒットを受けるということに等しい。ボールを運ぼうとして自分から相手に突っ込んで行くのとは違って、常に受け身の状態でヒットを受け続けると、その身体的なダメージはどんどん積み重なっていく」
ベアーズの連敗は自らのミスによるところも大きい。マット・エバーフラスの解任も状況を改善するには至らず、トーマス・ブラウン暫定HCが指揮した2試合はいずれも18点差以上で敗れている。バイキングス戦での最大のミスは、バックアップオフェンシブラインマンのセンター(C)ダグ・クレイマーがフルバック(FB)として起用された際に、レシーバーとしてプレーすることをオフィシャルに報告し忘れ、ランニングバック(RB)ディアンドレ・スイフトの1ヤードタッチダウンが無効となった点だ。この反則により得点は取り消され、ベアーズは第3クオーター中盤でバイキングスのリードを半分に縮めるチャンスを逃し、結局フィールドゴールに終わった。