車好きオジサンの願いは「フェラーリを超えろ!」いまマセラティにチャレンジしてほしいこと。
跳ね馬が屈するのは海神ネプチューンの三叉槍だけ?
もしもフェラーリを超えるブランドがあるとしたら、皆さんはどのブランドだと思いますか? その答えはランチアかマセラティしかありません。その理由をザックリ紹介しますね。 【動画】劇中車対決!若葉マークの50歳が買うなら「ルパンかシティハンターか?」 ランチアといえばラリーで大活躍したストラトスとかデルタのイメージですが、その歴史は古く1906年トリノにて設立。F1に参戦するも紆余曲折ありプロジェクトが頓挫。その時のグランプリカーをエンジニアごとエンツォ・フェラーリに譲り、その後、5勝を挙げたのですからナンヤカンヤいうスズメが続出。もってますね~さすがコメンダトーレ!
ただし近年のランチアは小型車1車種が続き最近まで数年来の塩漬け状態に。昨年あたりからジワジワ動き出し、プレミアム(ラグジュアリー?)EVメーカーへ転身を図るべく活動を再開。とはいえ、転生後の周知には少々時間を要するでしょうか。
一方のマセラティはイケイケです。パンデミックやCEOの急逝もありやや足踏みした感はあるものの、ミッドシップスポーツカーのMC20を発売するなどニュースは盛り沢山。同ブランドのSUV第2弾となるグレカーレもいいですし、先週日本デビューを飾ったグランツーリスモも風格があります。
マセラティの設立は1914年。ボローニャで家族経営(3兄弟)のレース屋としてスタートを切ります。しかし、タルガフローリオやグランプリ格式のレースで勝ちすぎ、また、連携していたディアットがアルファロメオがライバル視していた企業体なだけに、結果的にアルファロメオのシッポを踏む格好に。
1910年設立のアルファロメオの生い立ちは、そもそもが有力な資本家たちの集まりです。よって、本気にさせたら家族経営のマセラティのかなう相手ではありませんでした。 その後マセラティは支援者の申し出を受けることになるのですが、経営方針で折り合いがつかず、10年後に独立しマセラティ兄弟はオスカを設立。再びレース界に戻ってしまいます。