電気代のことを考えて冬のボーナスで家電をいろいろ買い換えるつもりです。予算はどのくらいでしょうか?
古い家電を買い替えると電気代の節約になるといいますが、実際はどれくらい節約できるのでしょうか。家電を安く買うには時期を選ぶことも大切です。生活必需品の家電が壊れると、必要に迫られて安くなる時期を待たずに買わざるを得ない場合もあるでしょう。 家電が寿命を迎える目安の年月や寿命を見極めるポイント、新しく買い換える場合にどれくらいの金額を想定しておけばよいのかを紹介します。
古い家電は買い換えで節約に
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによれば、家電製品のなかで電力消費が多いのはエアコン、冷蔵庫、照明の順となっており、この3つで家庭の電力消費の半分以上を占めています。 エアコンは夏・冬ともに最も電力消費量が多く、夏は34.2%、冬は32.7%と、全体のほぼ3分の1です。2位の冷蔵庫は夏が17.8%、冬が14.9%、3位の照明は夏が9.6%、冬が9.3%となっています。 また、家電製品の機能は年々進化しており、古い家電製品と比べて新しい家電製品は省エネ性能が向上しているため、電気代の節約が可能です。環境省の「省エネ製品買換ナビゲーションしんきゅうさん」によれば、10年前のものと比べてエアコンは10%、冷蔵庫は46%、テレビは31%の電気代を節約できます。 古い家電を使っている人は壊れるまで使うのではなく、一定の年数が経過したら買い換えるほうが経済的です。
家電の買い換えにおすすめの時期
家電メーカーや家電量販店は、9月に中間決算、3月に年度決算を迎えるケースが多いです。そのため、決算の前に売り上げを増やす目的でセールをおこなうことがよくあります。年末も、セールがよくおこなわれるタイミングです。 また、家電がモデルチェンジして新製品が出る前は、旧モデルを売り切ろうとするため、値下げして安く販売されます。旧モデルは在庫限りの販売になることが多いため、欲しい製品がある場合は早めにチェックして購入するとよいです。
家電の買い換え時期の見極め方と新規で購入する際の全国平均相場
各家電が寿命を迎える年数や買い換えの目安、新規で購入する場合の目安になる金額を紹介します。 ■エアコン エアコンは、10年ほどで寿命を迎えます。冷暖房の効きが悪い、異音や異臭がする、本体からの水漏れ、漏電ブレーカーが落ちるなどの症状が現れた場合は、買い換えを検討しましょう。 総務省の「家計消費状況調査 2022年」によると、エアコンを購入する場合の全国平均額は15万5840円です。 ■冷蔵庫 冷蔵庫も、10年ほどで寿命を迎えます。庫内が冷えにくくなった、庫内の水漏れ、自動で氷ができる機能があるものの氷ができない、異音がするなどの症状がみられたら、買い換えを検討しましょう。 「家計消費状況調査 2022年」によると、冷蔵庫を購入する場合の全国平均相場は12万3577円です。 ■洗濯機 洗濯機は、8~10年ほどで寿命を迎えます。脱水や給水がうまくできない、異音や異臭がする、洗濯の途中で止まる、電源コードが熱を持つ、きちんと乾燥ができないなどの症状がみられたら買い換えを検討しましょう。 「家計消費状況調査 2022年」によると、洗濯機を購入する場合の全国平均相場は9万4970円です。 ■テレビ テレビは、機種や使用時間により影響を受けますが、10年ほどで寿命を迎えます。電源を入れても映らない、画面の色が暗く色調が悪い、画面に線が入る、雑音が入ったり音が出なかったりする、焦げ臭いなどといった症状がみられる場合は買い換えを検討しましょう。 「家計消費状況調査 2022年」によると、テレビを購入する場合の全国平均相場は10万982円です。 ■掃除機 掃除機は、紙パック式・サイクロン式・カプセル式などなどによって異なりますが、寿命は6~8年程度です。コードレス式の場合は、バッテリーが5年前後で寿命を迎えます。動かなくなる、途中で止まる、吸引力が弱くなる、異臭、コードの巻き取りができないなどの症状が現れた場合は買い換えを検討しましょう。 「家計消費状況調査 2022年」によると、掃除機を購入する場合の全国平均相場は2万9200円です。