ルクレール「サインツJr.のような“速い”男が隣にいるのは良い事」2025年のシート確保も間違いないと確信
フェラーリはF1第3戦オーストラリアGPでカルロス・サインツJr.が優勝。シャルル・ルクレールはチームメイトに先を越されてしまっているが、これも改善のモチベーションになると語った。 【ギャラリー】F1史上最も醜い、2014年のF1マシン全車 オーストラリアGPではサインツJr.がオープニングラップにマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から先頭を奪って先行。さらにフェルスタッペンにはマシントラブルが発生してリタイアした結果、サインツJr.はライバルとほとんど競う必要がないまま、勝利を手にすることができた。 一方でチームメイトのルクレールは、サインツJr.に次ぐ2位でフィニッシュ。レースではランド・ノリス(マクラーレン)を追い抜いたあとにサインツJr.を追いかけたが、本格的に勝負を仕掛けることはできなかった。 ルクレールはオーストラリアGPでは第2スティントでハードタイヤを上手くマネジメントできなかったと認めているが、強いチームメイトの存在が自らを強くしてくれるとサインツJr.のパフォーマンスを歓迎している。 オーストラリアGPでサインツJr.に勝つためにもっとできることはあったかと訊かれた際、ルクレールは次のように語った。 「とにかく良くなっているよ。僕は昨日の予選では、十分に良いとは言えなかった」 「今日の最初にハードタイヤを使ったセカンドスティントでは、VSCの後左フロントにかなりグレイニングが出ていた。最後のスティントはとても良かったんだけど、それでも十分じゃなかった。カルロスは今週末、単純に優れていたよ」 「でもこの3年間、僕らは基本的にあるレースではカルロスが優れていたら、また僕もプッシュして次のレースでは良くなって、そうしてふたりが改善していく、みたいな所があった。こうしてとても速いチームメイトがいるというのは、凄くエキサイティングなことだ」 なおフェラーリはそんなサインツJr.との関係を2024年限りで終わりにすることが決まっている。現メルセデスのルイス・ハミルトンを2025年のドライバーとして起用することを決断したためだ。 サインツJr.は過小評価されることもあるが、ルクレールは僚友がそうした見られ方をする理由について訊かれると、次のように異なる見解を示した。 「僕はこのパドック内ではみんながカルロスの価値を理解していると思っている。彼はパドックでも最も高く評価されているドライバーのひとりだ」 「彼はF1マシンに乗るたび、本当に強さを見せてきている。何度もね。だから僕は彼が過小評価されているとは思わない」 「誰もがカルロスの価値を理解している。そして僕が彼の将来を心配しすぎていないと何度も言ってきたのはそういう理由からなんだ。彼は言わないけど、僕は多くのチーム代表が彼のことを話しているのを確信しているんだ! 彼にはたくさんのチャンスがあるのは間違いないと思うし、キャリアにとってベストな選択をする必要があるだけだよ」
Benjamin Vinel