新年に自身の成長を誓い仲間との絆を深める 鳴門教育大学附属中学校で伝統の「揮毫式」【徳島】
JRT四国放送
体育館の壁を覆うように並んだ数多くの掛け軸。 徳島県徳島市中吉野町の鳴門教育大学附属中学校では、毎年の年はじめ、校長がしたためた書に生徒らが署名をする「雄名録」を完成させるために「揮毫式」を行っています。 新年の門出に自身の成長を誓い、仲間との絆を深めようと、1951年から続く伝統行事です。 中には「東京ラブストーリー」などで知られる漫画家の柴門ふみさんや、世界で活躍するチームラボの代表・猪子寿之さんら、錚々たる卒業生の署名も見られます。 2025年で「揮毫式」は75年目、1月7日に大泉計校長が生徒たちへ向けて書いた言葉は。 (鳴門教育大学附属中学校 大泉計校長) 「『知崇礼卑(ちすうれいひ)』です。本当に優秀な人は知識を得れば得るほど、他者に対して、偉そぶったりせず、礼を尽くすものだという意味」 最初に署名した生徒は、生徒会長の池添陸さん。 (鳴門教育大学附属中学校 生徒会長 池添陸さん(3年)) 「歴史の長さを感じると同時に、自分も附属中学校の一員だということを身を持って感じることができた。とても緊張しました」 続いて、ほかの生徒と教職員が署名、あわせて434人の名前が入り「雄名録」は完成しました。 この「雄名録」は、卒業式で掲げられるということです。 (署名した3年生) 「この一部というか、自分の名前を刻むことができたことに誇りを感じる」 毎年欠かさず行われてきた伝統行事「揮毫式」、これまでに約1万5000人の名前が刻まれているということです。