DeNAの勝因は投手陣の踏ん張り 作らせなかった「巨人の流れ」 日本Sはソフトバンク有利、DeNAの鍵は?【佐藤義則氏の見解】
「JERA CSセ・ファイナルS・第6戦、巨人2-3DeNA」(21日、東京ドーム) 【写真】ほえる牧の隣でぼう然の岡本和 中継終了にファンもぼう然 DeNAがリーグ戦3位からの日本シリーズ進出を決めた。第6戦は0-2からの見事な逆転勝利。デイリースポーツ評論家・佐藤義則氏がDeNAの勝因、そして日本シリーズの展望を語った。 ◇ ◇ このゲームに関して言えば、巨人は敵失と戸郷のセーフティースクイズによって2点を先行。主力打者がタイムリーを重ねて、という形ではなかった分、主導権を握るところまでいけなかった。 それはファイナルSを通じてのもので、連勝で勝敗をタイに持ってはいったが、やはり得点内容が一発や敵失だっただけに「巨人の流れ」まで醸成することができなかった。 一方で、そうして完全に、巨人に流れを手渡さなかったDeNAは、投手陣の踏ん張りが大きい。それがあってこそ、戸郷から森敬が、菅野から牧が非常に効果的な一打を放ち、日本シリーズ進出につなげられた。 DeNAはリーグ3位ながら、このCSで見られたように投打のバランスがいい。そこは日本シリーズに胸を張って出られるチームだ。 相手はソフトバンクで、似たような戦力に思えるが、山川、近藤という安定した2人がとにかく強力な分、わずかにソフトバンク有利か。 東の状態が気になる部分もあり、とにかくクリーンアップをどこまで抑えられるかが、大きなカギとなる。このCSのような投球ができれば活路は開ける。そして、投手陣を少しでも楽にさせられるよう、牧からの強力打線がこちらもCSでの流れをもっていくこと。DeNAの勝機はそこにかかっている。