ビニールハウスや住宅に放火 無職の男を逮捕、逮捕は3度目 「ビニールハウスは間違いない。もう一つは話せない」と一部否認 近くでは計10件の不審火、犯行ほのめかす供述も
埼玉県久喜市などで8月、不審火が相次いだ事件で、桶川市内のビニールハウスや住宅に放火し全焼させたとして、県警上尾署特別捜査班は15日、非現住建造物等放火と現住建造物等放火の疑いで、久喜市菖蒲町小林、無職の男(61)を再逮捕した。一連の放火事件に関する男の逮捕は3回目。 久喜市の木造2階建て住宅と乗用車3台が全焼した火災現場【写真1枚】
再逮捕容疑は8月4日午前0時10分ごろ、桶川市加納地内のビニールハウスにいずれかの方法で火を放ち3棟を全焼させ、さらに約1時間10分後の同日午前1時20分ごろ、同市小針領家地内の木造2階建て住宅にも火を放ち、全焼させた疑い。調べに対して「ビニールハウスは間違いない。イライラして放火した。もう一つは話せない」と容疑を一部否認しているという。 同班によると、ビニールハウスは70代の男性が所有するもので、目撃者が発見し119番。住宅は近隣住民が発見し通報していた。住宅には50代男性が住んでおり、火災に気付き逃げる際に軽傷を負った。ほかにけが人はいなかった。犯行時間前後の現場付近にある防犯カメラには、自転車に乗った男の姿が写っていたという。 8月1~5日には久喜市や伊奈町、桶川市内で計10件の不審火が発生。男はこれまでに、伊奈町と久喜市の倉庫などに放火したとして非現住建造物等放火の疑いで逮捕、再逮捕されており、当初は容疑を否認していたが、一転し犯行を自供。ほかの複数の不審火についても、犯行をほのめかす供述をしているという。
県警は一連の不審火を連続放火とみて、捜査を継続している。