アンチェロッティ、引退クロースが空けた穴は「もう忘れた。替えが利かない選手のことを考えてもしょうがない」
17日のチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第1節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウにシュトゥットガルトを迎える。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、新フォーマットとなったCLでも優勝を果たす意欲を示している。 「フォーマットが変わったが、本命と呼ばれるチームは同じで、そこにはレアル・マドリーも含まれている。ほかにも色々なチームが参加しているね」 「私たちが昨季王者だから本命と考えている人たちもいるが、しかし今季のCLからは違う物語が始まる。昨季ように決勝まで到達できることを願っているよ」 イタリア人指揮官はまた、負傷離脱していたMFジュード・ベリンガムがこの試合から復帰することを明言している。 「ベリンガムは良い状態だ。チュアメニとミリトンも同様だよ。ミリトンは今日、練習しなかったが休みを与えただけで、明日は100%起用可能だ」 負傷者が続出するレアル・マドリーだが、アンチェロッティ監督はインターナショナルウィーク明けから21日間で7試合を戦うなど、過密日程がその要因と指摘する。 「問題を探したが、それは私たちの手の中にあることじゃない。この日程はあまりにも厳しい。新しい大会も戦うわけだし、どのようになっていくかが分からない。上の組織が決定を下しているとして、選手たちが負傷することは考えられていないね」 「私たちは問題を抱えている。私からは、より魅力的な大会が行われるために試合を減らすことを頼みたい」 今季ラ・リーガ第5節までを3勝2分けで終えたレアル・マドリー。MFトニ・クロースの引退による退団、FWキリアン・エンバペの適応不足で低調なパフォーマンスが続いているが、アンチェロッティ監督はクロースが空けた穴を無理やり埋める考えがないことを改めて明言している。 「そのテーマはもう忘れたよ。私たちは前を見なくてはならない。彼は替えの利かない選手だったし、考えてもしょうがないんだよ」 「私たちは現陣容の選手たちのことだけを考える。彼らは素晴らしいプレーを見せてくれるだろう。クロースが過去にそうだったようにね」 アンチェロッティ監督は、自チームのパフォーマンスが指摘されるほど悪くはないことを主張した。 「理想的なのはFWがゴールを決め、MFが攻撃も守備も助けて、DFが守って、GKがセーブをすることだ。チームがコンパクトにプレーするためにはFWも走ることが重要だが、FWがDFより守備を行なっているとすればそれは問題となり、GKがボランチよりボールに触れているとすれば、それももまた問題となる」 「ここまでの6試合、私たちはもっと良いプレーを見せることもできただろう。しかし、それでもかなりよくやっていると思うよ。流れの中からは1失点、セットプレーから1失点しか許していないのだからね。私たちは4試合を無失点で終えている。悪くはないよ」