能登半島地震から10カ月 断水解消の見通し立たず 珠洲市では通学徒歩5分→車で1時間に
北陸朝日放送
能登半島地震から10カ月です。 9月に発生した豪雨で、復旧を進めていた道路や水道などが再び被災し、現在も500人以上が避難生活を続けています。 石川県によりますと、地震による県内の死者は10月29日現在408人。このうち地震後の避難生活で体調を崩すなどして亡くなった人は181人です。 また9月に発生した豪雨では15人が亡くなりました。 住宅への被害は9万1110棟に上り、今後の調査によってはさらに増える可能性があります。 地震発生から10カ月たった現在も豪雨被害と合わせて583人が避難所での生活を続けています。 また豪雨による土砂崩れなどの影響で、輪島市で361戸、珠洲市で562戸の断水が今も発生していて、復旧の見通しは立っていません。 一方、元日の地震と9月の水害で甚大な被害を受けた、珠洲市大谷町の大谷小中学校に通う生徒・児童合わせて2人が、通学路を大幅に変更せざるを得ない状況が続いています。 水害前には徒歩5分の通学路が、現在は大幅な迂回を強いられており、車でおよそ1時間。交番の前からは珠洲市教育委員会がタクシーを手配し対応しています。 大谷小中学校の全校児童生徒は9人で、2人以外は避難所や仮設住宅から歩いて登校しているということです。