「(山本由伸を)気にかけてないですね」大谷翔平はそう言いつつ…番記者が選ぶ“大谷語録2024”デコピン始球式は「打席より緊張しました」
ドジャースに移籍して起きた変化のひとつが、試合後に取材対応する機会が増えたことだ。語るべき時に語るべきことを、堂々と語った。密着歴11年目の番記者が、その言葉を紐解く。【全2回の2回目。初出:Number1105号『[珠玉のコメント30選]2024年の大谷語録』】 【写真】「とても美しくてビックリ!」日本人が驚いた“ナマ翔平&真美子さん”の華麗すぎるウォーキング姿。「大谷さん…Tシャツはち切れそう…」ムキムキすぎる腕と胸板! ベッツ・由伸と親愛ハグなど【ショウヘイの愛される日々】も全部見る
番記者が驚いた、自意識を持たない大谷の“珍しい発言”
4月12日のパドレス戦で松井秀喜氏が保持していた日本選手最多のメジャー通算175号に並び「個人的にももちろんうれしいけど、日本の野球界にとっても大きいこと」と語った。4月21日のメッツ戦で同176号を記録し、“日本の野球界にとっても大きいこと”の真意を明かした。 「長打を持ち味にして打っていくスタイルはサイズがないとなかなか難しい。そういう意味では幅が広がるのかなとか、バッティング自体の目標の幅が広がっていくんじゃないかなと思います」 日本野球界の“顔”としての、自覚と責任の表れ。テレビ中継で常に“抜かれている”ことに気付かないほど自意識を持たない大谷にとっては、珍しい発言だった。
チームの顔の一人として取材に応じる、大きな一歩
6月13日のレンジャーズ戦で敗戦後、自身も無安打だった試合後の会見は意味があった。得点圏打率の低さを指摘され「ランナーがいない方が基本的に甘い球がくるものではあるので、統計をとればその通りになります」と冷静に分析。エンゼルス時代には特定の事象、イベントがない限り無安打時や敗戦時に取材対応はなかった。だが、ドジャースは敗戦時にムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンがチームを代表して取材を受けることがある。大谷もチームの顔の一人として、“何もない”日に取材に応じたことは大きな一歩だった。 もちろん、これまでと変わらない大谷もいた。27号を放った7月2日のダイヤモンドバックス戦後のこと。例年通り絶好調だった6月を終え、三冠王が射程圏に入ったが、泰然自若だった。 「もちろん良い成績を残せたら良いかなとは思ってますけど、実際に自分がどのくらいの数字なのかまだ把握してないので、あんまり自分の中でパッと思い浮かぶ感じではない。他の人と比べてってことはないかなと思います」 36号、そして33盗塁目を決めた8月12日のブリュワーズ戦後も同様だった。 「今シーズン、特にゴールは決めていなくて、本当に1試合1試合頑張りたいなと思ってます。初めてのチームなので、始めは慣れることから、チームの特徴をつかみながら、馴染めればいいなと思っているので。だいぶ今は慣れてきて、シーズン後半に近づいてるのでポストシーズンに向けて自分のやることにしっかり集中したいなと思っています」 そして、8月23日のレイズ戦で「40-40(40本塁打、40盗塁)」を決める日米通じて初のサヨナラ満塁本塁打を放った。 「サヨナラ(本塁打)が初めてっていうのはあんまり分からなかった。自分の中では打っているもんだと思っていました」 史上6人目の「40-40」に関心がないわけではないが、優先順位は高くない。最大の夢は自身初のポストシーズン進出、そしてワールドシリーズ制覇。個人成績への執着の無さは本心からくる言葉だった。
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