【天皇賞春・コメントのツボ】長距離王へ王手!テーオーロイヤル主戦の菱田「以前のいい時をさらに超えてきてくれた」
[GⅠ天皇賞・春=2024年4月28日(日曜)4歳上、京都競馬場・芝外3200メートル]
栗東トレセン
阪神大賞典を5馬身差で圧勝したテーオーロイヤル。主戦の菱田は「ダイヤモンドSを経て、以前のいい時をさらに超えてきてくれたというふうに感じています」と充実のデキを打ち明け、「本番に向けて体力、気力の両方を充実していけるようにという追い切り。時計的にも予定通りでしたし、とても良かったと思います」と最終追いを評した。あとは「20年前、競馬場に行って衝撃を受け、騎手を志すきっかけになった」という当レースで自らがウイナーズサークルに立つだけだ。 阪神大賞典でテーオーロイヤルに突き放された3着ブローザホーン陣営が逆転を狙っている。鞍上の菅原明は「毛ヅヤだったり、張りがまたさらに良くなっていて、阪神大賞典より調子が上がっているなと感じました。ここまですごく工夫して厩舎サイドで調教されていたので、結果で応えたいと思います」と決意表明した。 昨年はルメールの神騎乗もあり、菊花賞馬の栄冠に輝いたドゥレッツァ。ルメール負傷中のため、乗り替わりで久々のコンビ結成となる戸崎圭は栗東での1週前追いの感触について「とても良かったと思います。すごくリラックスしているといいますか、程よく行きっぷりがあっていい動きだったと思います」と好ジャッジ。「僕自身のことになるんですけど、(同じ)尾関先生のところのグローリーヴェイズ(19年)で2着に負けていますので、その時の悔しい思いをここにぶつけたいと思います」と意気込む。 牝馬の制覇という偉業に向けて、栗東に入り調整を進めているサリエラ。国枝調教師は「しまい重点でいい追い切りができたと思う。成長力のある血統で、体質も少しずつ良くなっている」と好仕上がりを約束した。 昨年3着のシルヴァーソニックが自慢のスタミナでタイトル奪取を狙っている。池本助手は「前走は輸送で体重が減っていましたし、久しぶりの分もありました。暖かいほうがいいので、この時季は合っています。変わり身を」と期待を寄せる。 やや走りに安定度がなくなってきたディープボンドだが、当レース近3年連続2着の実績は侮れない。中間、調教にまたがり呼吸を合わせてきた幸は「いい併せ馬ができました。とにかく折り合いが大事になる舞台ですが、本当に乗りやすいので心配はないと思います」と最終追いを終えて合格点を出した。
美浦トレセン
ダービー馬として大阪杯のような失態はもう見せられないタスティエーラ。堀調教師はその前走の敗因について「馬体、馬の様子からはっきりとした敗因はわかりませんが、輸送後のカイ食いが悪く、前日の朝夕ともに8割は残していました」と話す。今回は工夫をして臨むということで、動きについては「DDSPの症状もなく、質は良化した印象を持っています」と高評価をつけた。
東スポ競馬編集部