最近のドルと金の上昇は「異常」=ブリッジウォーター共同CIO
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米ヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツのカレン・カーニオルタンブール共同最高投資責任者(CIO)は3日、最近のドルおよび金相場の上昇は「異常」であり、米国の財政赤字を踏まえると、ドルはそれほど強くなるべきではないとの見方を示した。 ドル指数は今年、約3%上昇している。 カーニオルタンブール氏は「金はドル高に追随すべきだが、ドルの上昇以上に値上がりすべきではない」と指摘した。 地政学情勢を巡る懸念は、金価格の高騰を説明することができるとも述べた。金は年初から約11.5%上昇し、この日最高値を更新した。 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は3日に「このところの雇用とインフレを巡る指標は、いずれも予想を上回っている。ただ、堅調な成長、力強くかつ再均衡化する労働市場、時に困難な道筋ではあるものの2%に向けて低下するインフレ、という全体的な状況を大きく変えるものではない」と述べた。 カーニオルタンブール氏は、債券よりも米国株を選好すると語ったが、理由については詳しく述べなかった。