中日・ロドリゲス、「最高だった」執念の来日初打点 日本の環境に適応中、練習量の多さに驚きも「成長につながっている」
◇5日 中日2―0広島(バンテリンドームナゴヤ) 執念が通じたように、打球はポトリと落ちた。「8番・遊撃」でスタメン出場したロドリゲスが2回、来日初打点をマークした。 先頭の石川昂が左翼線へ二塁打を放ち、加藤匠の犠打で1死三塁。ここでロドリゲスが広島の先発・床田の沈む変化球をうまくすくった。フラフラと上がった打球は二塁手のグラブがわずかに追い付かず、グラウンドに落ちた。「内野手が前に来ていたから、前に飛ばせば何とかなると思っていた。当たりはよくなかったけれど、最高だったよ」。何よりもチームの勝利に貢献できたことがうれしかった。 日本での環境に慣れる努力をしている最中だ。遊撃で開幕スタメン出場を果たしたのもつかの間、攻守で思うように結果を出せず4月下旬に2軍降格。「体の芯の強さが出せるように心がけた」と積極的にウエートトレーニングに取り組んだ。体重増による見た目の変化ではなく、内側から体を鍛えてきた成果を実感している。 海を渡り、何よりも驚いているのは練習量の多さ。「すごくびっくりしているけど、成長につながっている。感謝しているよ」。だからこそ、ハプニングも何ともない。3日の巨人戦(前橋)の試合前練習では、ティー打撃で跳ね返った打球が左頬近辺に直撃。しばらく内出血で腫れ上がったが「こんなことで休んでいられないからね」と時間をおいて練習を再開した。この日は、その傷痕をアイブラックで隠して出場。「良い男に見せないといけないので(笑)」と端正な顔立ちのまま、初のお立ち台も経験した。
中日スポーツ