復旧復興「新市長と一丸に」 林氷見市長が退任 7年7カ月、声詰まらせ振り返り
氷見市の林正之市長は8日付で辞任し、市役所で退任式に臨んだ。市幹部や市議ら約80人を前に能登半島地震からの復旧復興の取り組みに触れ「新市長のリーダーシップの下、市民、議会、職員一丸で取り組んでもらいたい」と語った。 林氏は7年7カ月の在任期間を振り返り、市芸術文化館の整備や日本一を目指した子育て施策の充実、市出身の漫画家藤子不二雄Ⓐさん(元富山新聞記者)のキャラクターを生かしたまちづくりを成果に挙げた。 大学で土木を専攻し、県庁で土木行政と災害対応に携わってきたことを、声を詰まらせながら振り返った林氏。震災対応は使命と位置付け、全身全霊で取り組んできたとした。 篠田伸二副市長、積良岳議長が感謝の言葉を述べた。 退庁時は、幹部以外の職員や市民も玄関前に並んで見送った。林氏は職員、積良議長、被災者から花束を受け取り、集まった職員、市民らに何度も感謝を伝えた。 ●菊地氏、9日就任 林氏からバトンを受け取った次期市長の菊地正寛氏は9日から任期に入り、11日に就任式に臨む。