Pot-pourri、3rdアルバム『Eraser, Pencil』リリース決定 落合 soupで試聴会も
2024年は「Y」「Dressed in Black」と新曲を発表した、“アブストラクト・ポストパンク”を標榜するバンド、Pot-pourriが、2月5日(水)にニュー・アルバム『Eraser, Pencil』(イレイザー、ペンシル)をリリースすることが決定。あわせて、2月2日(日)東京・落合 soupにて先行試聴会+ミニ・ライヴが行なわれることも発表されています。 普通のロック・バンドの編成とは異なるアンサンブルにて、メロディアスながらもカッティング・エッジなオリジナル・サウンドを追求してきたPot-pourri(ポプリ)。2022年5月リリースの2ndアルバム『Diary』以来となる3rdアルバム『Eraser, Pencil』は、『Diary』からさらに開けて、さまざまな離別を切なくも軽やかに歌う、インディ・ポップからプログレッシヴ・パンク、マシン・ファンクからギター・アンビエントに至るヴァラエティあふれる楽曲を収めた“Pot-pourri流ポップ・アルバム”。前作以来、精力的に展開してきたライヴの成果がつぎ込まれた、バンドらしい空気が多くの曲に宿る仕上がりです。 また、以前より交流があり、昨年、新曲「あなたがここに来るまでに用は済みそう」「風俗」をリリースしたLanesの田村悠二、2023年にSawawoと液晶がPot-pourri [SNR]として共演した滝沢朋恵、昨年共演したCatastrophe Balletのギタリストを務め、背前逆族・天使乃聲(Pot-pourriのシバサキも参加するJ・A・シーザーのカヴァー・バンド)やILL BONEなどでも活躍する浮乃、去年アルバム『Second Communication』をリリースし企画に携わった即興コンピ『JET STREAM OF PSYCHIC YOUTH』も話題を呼んでいるオルタナティヴロック・バンド、PSP Socialといった現在のインディ・シーンの熱気を伝える多様なゲストが参加しています。 多様な内容ながら、全体的にはメンバーのSawawoが影響を受けてきたmid '80s的なUKニュー・ウェーヴから、ステレオラブやトータスなど、ジョン・マッケンタイア作品のポストロックを受け継いだような、実験的ながらも親しみやすい空気感の作品。加えて、UKニュー・ウェーヴに連なるバンドとしてのL'Arc~en~Cielやスピッツ、ART-SCHOOL、For Tracy Hydeとも通じるポップ感、ザ・シー・アンド・ケイクやLCDサウンドシステムにあるデヴィッド・ボウイ的要素のような、インディ・ロック的に表れたグラマラスなセンスも根底に存在しています。 前作に続いて、全曲のミックスはメンバーのRyo Nagai(液晶)が担当。フェネスやラファエル・トーラルにも通じるようなギターのエディットによる表現や、Ryo Nagai自身のルーツであるジ・オーブのようなアンビエント・テクノを引き継ぐテクスチャー作り、ダビーなローエンドの処理といった音響表現で、多種多様な収録曲それぞれの個性を伸ばしています。 マスタリングも、前作に続き、ROVOの益子樹が担当。微に入り細を穿ったアレンジ・ミックスによる空気感を前作以上に高めています。 アートワークとデザインも前作に引き続き、建築漫画家として活躍する芦藻彬が手掛けており、Pot-pourriの音楽を立体物のCD装丁を含めたヴィジュアルで表現しています。 アルバムがリリースされるのは、2025年5月に設立30周年を迎える「HEADZ」。代表の佐々木敦は「ポプリよ、オンガクの消しゴム&エンピツになれ! ニッポンのヤワなミュージックヒストリーをゴシゴシ消してガシガシ書き直せ!」と、レーベルの節目に自信をもってリリースする作品にコメントを寄せています。 なお、落合 soupでの先行試聴会+ミニ・ライヴのチケットの予約は1月10日(金)12:00~2月1日(土)23:59まで。入場者数に限りがあるので、早めの予約が推奨されています。