大谷翔平の打順変更「その予定ない」ロバーツ監督 不振脱出のキーは「ストライクゾーンの管理」
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)15日(日本時間16日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)が、大注目を浴びながら独特の雰囲気の中で打席に立つ。ナ・リーグ優勝決定シリーズの第3戦(日本時間17日午前9時8分開始)から敵地ニューヨーク(NY)に場所を変え、メッツの本拠地シティ・フィールドで3連戦が行われる。第2戦後に西海岸のロサンゼルスから東海岸のNYへ移動し、睡眠が十分ではない中で目をこすりながら、意気込みを語った大谷。両軍監督や先発投手らの会見でも、大谷に関する質問が次々と飛んだ。 ◇ ◇ ◇ 会見に臨んだドジャースのロバーツ監督には、大谷関連の質問が集中した。大谷が今ポストシーズン(PS)で走者なしで19打数無安打であることから、1番からの打順変更には「その予定はない。面白いのは、最初の頃はショウヘイが得点圏で安打を打てないと心配していたのに、今では彼に打ってもらうため走者を出さなくてはという議論になっているのが、少し滑稽だよ」と否定した。 ここまでPSで打率2割2分2厘。ダルビッシュ(パドレス)マナイア(メッツ)といった好投手の独特のフォームが原因かと問われると、スコット(パドレス)の名前も挙げた上で「厳しい投手と厳しい対戦をしている。どんな投手にも自分のストライクゾーンを管理することが必要」と不振脱出のキーポイントを挙げた。 ボンズ、A・ロドリゲスら過去の大物たちもPSで苦戦したと例を挙げられた。「相手の厳しいマークが原因か」と問われ「1つの要因だと思うが、オルティスは素晴らしかった。ボンズも(6度目出場の)02年は活躍した」と反論。「彼らは自分に大きな重圧をかけ過ぎたと思う。でも、本来のプレーに戻ると、シーズン中の成績と同じようなものが期待できる」と話した。