無料接種の期限迫る:子宮頸がんワクチン 最短4カ月程度の“短期接種”が可能【新潟】
子宮頸がんなどを予防するHPVワクチンについて、無料のキャッチアップ接種の期限が2025年3月末に迫っています。国は、3回の接種に最短4カ月程度で終えることが可能な”短期接種”を認めていて、医師はあと1週間ほどで初回の接種を済ませてほしいと呼びかけています。 【動画】無料接種の期限迫る:子宮頸がんワクチン 最短4カ月程度の“短期接種”が可能【新潟】 新潟市のロイヤルハートクリニック。1日平均して2人から3人が、子宮頸がんなどを予防するHPVワクチンの接種に訪れています。 ■10代(2回目の接種) 「友達にすすめられたのもそうなんですけど、(子宮頸がんなどに)かかりたくないと思った。打って2~3日は腕が上がらなかったりしたが、そのほかは大丈夫でした。」 3回の接種に通常は約8万円かかるHPVワクチン。副反応の不安などから接種控えをしたと考えられる世代を対象に、国は2025年3月まで接種を公費負担しています。 HPVワクチンをめぐっては、かつて副反応への不安が広がり国による接種の呼びかけが中止されましたが、現在は効果と安全性が再確認されています。 ■ロイヤルハートクリニック 山本泰明院長 「接種勧奨が始まった約2年半前から、重篤な副反応を疑って(県内で)大学病院に紹介された人は10人。その方たちも非常に軽微な副反応で結局1~2回の通院で経過していて、いわゆる重篤な副反応というのは新潟県内では報告されていません。」 ワクチンの種類や接種する年齢によって回数や間隔が異なりますが、標準的な接種では3回目までに半年以上かかりますが「間に合わなかった」という声もあり、国は4カ月程度で終えられる『短期接種』を認めています。 短期接種では、接種の間隔が短くなりますが、知見や安全性は確認されているということです。山本院長は、年末年始にかかるため1回目は来週28日ごろまでに済ませてほしいと呼びかけています。 ■ロイヤルハートクリニック 山本泰明院長 「年々、子宮頸がんは増えている。普通はガンになる方は40~60代が多いが、子宮頸がんは若い女性・20代の方でもガンになる。検診とワクチンで予防できるということを知ってもらいたい。」 特に、子宮頸がんでは年間3000人が亡くなっています。キャッチアップ接種が終わっても、小学6年生から高校1年生は無料で接種を受けることができます。